【保存版】ブルベ仕様のロードバイクとは?長距離サイクリングのブルベを徹底解説!

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サイクリングイベントのブルベとは?ロードバイクをブルベ仕様にカスタマイズして挑戦しよう!

ブルベ(BRM)とは、各主催クラブから公表されているルートを、人力の自転車で制限時間内に完走を目指す長距離のサイクリングイベントです。

真夏の炎天下や悪天候にも関わらず、反射ベストを着たランドヌール(ブルベに参加する人の名称)が、各々の自転車に乗ってゴールを目指します。

ブルベの本場はフランスですが、Audax Japanのブルベは日本各地で開催されています。

僕は通算10回以上ブルベに参加していますが、

疑問を持つ人

ブルベって過酷なだけのイメージだけど、具体的に何が楽しいの?

疑問を持つ人

ブルベ仕様にカスタマイズされたロードバイクってどんな感じ?

このように思われる人も多いのではないでしょうか。

僕自身、同じように考えていたことがあるのですが、実際に参加してみると、

  • 普段できない観光地巡りや写真撮影ができる
  • 普段食べる機会が少ないご当地グルメを堪能できる
  • 疲労しながらもゴールできた時に大きな達成感が得られる

これらの内容を実感できたこともあって、両足どころか肩までブルベ沼に浸かっている状態です。

この記事ではこれらの内容を踏まえ、過酷だけどリピーターの多い「ブルベ(BRM)」について詳しく解説します。

200km〜600kmブルベの難易度や実際に掛かった費用・装備などを以下の記事でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

さとつ

完走した時の達成感が凄く大きいです。

タップできる目次

この記事を書いた人
  • ブルベ(BRM)と筋トレが趣味の30代
  • 2023年にはじめてSRを獲得
  • 好きな弱ペダのキャラは手嶋くん
はじめまして!

ブルベ仕様のロードバイクとは

ブルベ仕様のロードバイクとは

ブルベは長距離のサイクリングとなり、昼夜問わず走行する必要があります。

そのため、周囲からの視認性向上や有事への備えが不可欠です。

これまで通算10回以上ブルベに参加し、数多くの参加者の装備を観察してきましたが、以下のような内容でロードバイクをブルベ仕様にするランドヌールが多い印象を受けました。

  • 多くの荷物を携帯できるように装備を追加する
  • キューシートをいつでも確認できるようにハンドルやトップチューブに取り付ける
  • 周囲からの視認性を向上を目的として反射材を取り付ける
  • 複数のサイクルコンピュータを取り付けてルートミスを防止する

少数ですが、GoProをハンドルに取り付けて走行する方もいます。

さとつ

特に三角形の反射材(通称:おにぎり)を取り付けるている人は多く見かけます。

はじめての参加であるなら、荷物を制限することは避けるべきですが、ブルベはレースではなく、公道を走行するサイクリングです。

そのため道中にあるコンビニやホームセンター、ショッピングモールなどは自由に利用できます。

携帯する荷物が増えると、余計に体力を消耗してしまうため、「ブルベ仕様」を大袈裟に意識せず、サドルバッグやフレームバッグなどを用意して、ロードバイクをカスタマイズすることがおすすめです。

以下の画像は僕のブルベ仕様のロードバイクになっています。

ブルベ仕様のロードバイク(現在のスタイル)−01
ブルベ仕様のロードバイク(現在のスタイル)−02

実際に僕の場合は、大きめのサドルバッグを取り付けて荷物を携帯しており、比較的シンプルな装備になるかと思います。

ブルベ仕様のロードバイク(過去のスタイル)

以前はキューシートを印刷してハンドルに固定しながら走行したこともあります。(多分もうやらない)

さとつ

足りなくなったら現地調達しよう!と考えるものおすすめです。

ブルベ(BRM)とは長距離のサイクリングイベント

ブルベとは長距離のサイクリングイベント

あらためてブルベは、主催クラブから公表されているルートを、人力の自転車で制限時間内に完走を目指す長距離サイクリングイベントです。

ただ完走するだけではなく、ルートの途中に設定されたPC(チェックポイント)や通過チェックでレシートの取得や写真撮影など、指示された行動を行う必要があります。

日本国内では200、300、400、600、1000kmのブルベが開催されており、最低でも200km以上の走行が必要です。

走行距離200km300km400km600km1000km
制限時間13時間30分20時間27時間40時間75時間
必要なグロス速度14.8km/h15.0km/h14.8km/h15.0km/h13.4km/h
平均獲得標高2000m〜3000m2000m〜4000m3000m〜5000m4000m〜6000m6000m〜10000m
各ブルベの大まかな概要

多くの場合、ブルベのルートは走行距離100kmあたり1,000mの獲得標高(登り区間)になっています。

表の中にあまり聞きなれない「グロス速度」という単語がありますが、これは”信号待ちや休憩などの時間を含めた平均速度“となります。

距離によって必要なグロス速度は異なりますし、一見すると余裕がありそうに感じますが、平均25〜30km/h弱の速度域での走行が必要です。

グロス速度の計算方法は以降の項目(距離毎のグロス速度)で解説しているので、参考にしてみてください。

また、以下Audax Japanからの引用となりますが、参加するには以下の条件を満たす必要があります。

BRMは20歳以上で長距離ツーリングの経験、および同等の力量があり自己完結できるサイクリストで、賠償付き保険に加入すれば参加できます。

AudaxJapanのBRM/参加するには」より引用

アシスト付きの自転車や遊具のスケートボードなどでの参加はできません。

さとつ

ブルベのルートは平坦や峠道があるので、総合的な走力が必要です。

ブルベの魅力と過酷さ

ブルベの楽しさ

ブルベは非日常感の強い長距離のサイクリングとなり、走行距離によっては複数の県を跨ぐことも珍しくありません。

そのため、以下のような内容がブルベ最大の魅力であり、楽しさの根幹だと感じています。

  • 普段できない観光地巡りや写真撮影ができる
  • 普段食べる機会が少ないご当地グルメを堪能できる
  • 疲労しながらもゴールできた時に大きな達成感が得られる

実際にブルベに参加するようになって、ややマンネリしつつあったロードバイクの楽しみ方が大きく広がりました。

以下はAJ西東京のブルベに参加した時の写真ですが、終始ブルベを楽しめて良い思い出になりました。

毎度疲弊しつつもなんとか完走できているのですが、その度に大きな達成感が得られることもブルベ沼にハマってしまう大きな要因だと感じています。

ブルベのメダル

その他にも参加者の中には「完走した際に購入できる記念メダル」のコレクションを目的として、参加している人もいます。

さとつ

辛いこともありますが、それを上回る体験や達成感が得られることがブルベの大きな魅力です。

ブルベの過酷さ

ブルベの過酷さ

楽しさや大きな達成感が魅力のブルベですが、以下の内容はブルベ最大の過酷さと言えるでしょう。

  • 長距離のサイクリングであること
  • 早朝・深夜を問わず走行しなくてはならないこと
  • 眠気や天候に関わらず走行しなくてはならないこと

以下の内容はAJ(オダックス・ジャパン)からの引用となりますが、実際に「危険なスポーツ」として記載されているほどです…

ブルベは危険なスポーツです。常に事故の被害者および加害者になる危険があります。
事故によって永続的な身体障害、麻痺、及び死亡を含む重い身体障害を自己および他者に生じさせるおそれがあります。

AJ(オダックス・ジャパン)より引用
頭を抱える人

危険なスポーツってどういうこと?

さとつ

夜間帯の走行や蓄積した疲労による判断力の低下がきっかけで、大きな事故に繋がる可能性がある。ということを示唆していると思われます。

また、ブルベでは認定を得るために、制限時間内での完走が必要です。

そのため、長距離のサイクリングで疲弊した体に鞭をうってゴールを目指さなくてはならない点も、ブルベの過酷さだと感じています。

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ブルベ参加で得られるメリット・デメリット

ブルベ参加で得られるメリット・デメリット

大きな達成感が得られる反面、過酷でもあるブルベですが、参加で得られるメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット
デメリット
  • サイクリストとして成長できる
  • 体への疲労感が大きい

以降の項目で詳しく解説します。

メリット:サイクリストとして成長できる

ブルベでは回収車などのサポートはなく、発生する事象に対して基本的に自分で対応しなくてはなりません。

そのため、ブルベに参加すると確実に「サイクリストとして成長できる」と感じています。

とはいえ、落車や事故が発生した場合は助け合いましょう!

一例ではありますが、事前の準備から走行中の体のケアに至るまで、考慮が必要です。

  • 事前の走行計画や自転車の整備
  • パンク修理や輪行のやり方
  • 体のケアや痛み対策

一見当たり前のように思われるかもしれませんが、ブルベを経験する中で本当に様々な壁に直面します

その度に壁を乗り越えることで、サイクリストとして確実に成長できることが、ブルベに参加する最大のメリットだと感じています。

さとつ

ペダリングの修正や体のケアなど、確実に成長を実感できています。

デメリット:体への負担・疲労感が大きい

日常的に100km以上のロングライドをする人にとっては、該当しない可能性がありますが、200km以上のロングライドは体への負担が大きく、疲労感はとても大きいです。

  • 太ももの筋肉痛
  • 全身の痛み(手や腰、膝、お尻など)
  • 複数回の食事による胃の疲労

僕の実体験として、このような内容があるのですが、ブルベの後に体調が戻るまで2~3日掛かることも少なくありません。

また、走行距離が伸びるにつれ、前後の休日が潰れてしまう点もややデメリットと言えるでしょう。

さとつ

ご家族からの理解が得られない可能性もあります。

ブルベの走行距離と制限時間

ブルベの走行距離と制限時間

ブルベの走行距離は200kmから最長となる2500kmまで幅広い距離があります。

今回はSR(シュペール・ランドヌール)獲得を目指す上で、必要となる以下4種類のブルベに絞って解説します。

走行距離200km300km400km600km
制限時間13時間30分20時間27時間40時間
必要なグロス速度14.8km/h15.0km/h14.8km/h15.0km/h
平均獲得標高2000m〜3000m2000m〜4000m3000m〜5000m4000m〜6000m
SR獲得に必要なブルベ一覧

一年間(1月〜12月)の中で200、300、400、600kmを完走して、認定が得られるとSRを獲得したことになります。※SRは別途認定されるものではありません。

補足ですが、ブルベは完走に必要な時間をグロス速度で計算しています。

考える人

いつも30kmくらいで走ってるから楽勝じゃないか?

さとつ

という風に錯覚されてしまうとちょっと危険です。(実際に僕がそうでした…)

このあまり聞き慣れない「グロス速度」ですが、

  • 信号待ちや休憩時間
  • パンクなどのトラブルへの対応時間
  • 途中の仮眠時間

これらの時間すべてを含めた平均速度となるため、注意が必要です。

さらに言うと、100kmの走行距離で1000mの獲得標高(登り区間)が目安となるので、全然楽ではありません…

グロス速度の計算について

走行時間が長くなって、グロス速度の計算が面倒な場合、等速度運動(速度を計算)を活用してみてください。

以下の画像では、7時間45分で125km地点にいる場合のグロス速度(16.1km/h)を算出しています。

グロス速度の計算
さとつ

走行時間が長くなると計算が面倒になるので、ぜひ活用してみてください。

まずはここから!200kmブルベ

まずはここから!200kmブルベ

登竜門として、多くの人がはじめに挑戦する「200kmブルベ」の詳細は以下の通りです。

走行距離200km
制限時間13時間30分
必要なグロス速度14.8km/h
平均獲得標高2000m〜3000m
平均消費カロリー4000〜8000kcal
200kmブルベの大まかな概要

ブルベのルートは100kmの走行距離で1000mの獲得標高(登り区間)が目安となっています。

200kmブルベは必要なグロス速度が14.8km/hであることや、日付を跨ぐことがないため、ブルベ未経験者にとっても参加の敷居が低いことが大きな特徴です。

ですが、ルート全体での獲得標高が高く、制限時間もあるため、長距離を走った経験が少ない方にとっては、難易度が高いと感じられる可能性もあります。

とはいえ、100kmを走り切る実力があるなら完走することは可能だと感じています。

以下の記事で詳細をまとめていますので、参考にしてみてください。

さとつ

一般的に早朝スタート〜夜間帯のゴールになっています。(6:00〜20:00頃)

200kmを乗り越えた先の300kmブルベ

200kmを乗り越えた先の300kmブルベ

200kmを完走したランドヌールが、次に目標にする「300kmブルベ」の詳細は以下の通りです。

走行距離300km
制限時間20時間00分
必要なグロス速度15.0km/h
平均獲得標高2000m〜4000m
平均消費カロリー7000〜12000kcal
300kmブルベの大まかな概要

必要なグロス速度は200kmよりも少し早く、15km/hとなります。

20時間近くの走行時間に加え、獲得標高も高くなるため、難易度も上がりますが、200kmブルベを完走できるのであれば、300kmブルベはそこまで難易度が高くない印象を受けます。

走行状況によっては日付を跨ぐ可能性が出てくることや、夜間帯の走行が避けられないので、周囲からの視認性確保が必須となる点に注意が必要です。

以下の記事で詳細をまとめているので、参考にしてみてください。

さとつ

一般的に早朝スタート〜深夜帯のゴールになっています。(6:00〜26:00頃)

丸1日中走ることになる400kmブルベ

丸1日中走る400kmブルベ

200km→300kmと無事に完走できたランドヌールが目指す「400kmブルベ」の詳細は以下の通りです。

走行距離400km
制限時間27時間00分
必要なグロス速度14.8km/h
平均獲得標高3000m〜5000m
平均消費カロリー9000〜15000kcal
400kmブルベの大まかな概要

27時間近くの走行時間ではありますが、実は600kmブルベよりも難易度が高いのでは?と言われています。

特に生活リズムがしっかりしている方ほど400kmブルベに対する苦手意識は高く、根性だけでは完走できない距離になっている。と感じています。

実際にスタートからおよそ20時間が経過した頃になると、眠気によって疲弊したランドヌールを多く見かけることもあり、400kmブルベから難易度が一気に上がる印象を受けました。

少しでも眠いと感じたら無理をせずに仮眠を取って、安全にゴールを目指すようにしてください。

以下の記事で詳細をまとめているので、参考にしてみてください。

さとつ

一般的に早朝スタート〜翌日の早朝にゴールとなっています。(6:00〜翌日の9:00頃)

途中で睡眠が不可欠な600kmブルベ

途中で睡眠が不可欠な600kmブルベ

200km→300km→400kmを着実にクリアしたランドヌールが挑戦する「600kmブルベ」の詳細は以下の通りです。

ここを完走して認定されれば、念願のSR獲得です。

走行距離600km
制限時間40時間00分
必要なグロス速度15.0km/h
平均獲得標高4000m〜6000m
平均消費カロリー15000〜20000kcal
600kmブルベの大まかな概要

600kmブルベは「途中(およそ300km地点)で仮眠を取れるから400kmブルベよりも楽だよ!」とベテラン勢が口を揃えて言う不思議なブルベです。

短い時間ではあるものの、仮眠を取ってゴールを目指せることが主な理由だと思われますが、断然600kmブルベの方が難易度が高いと感じています。

仮眠後の疲労感やツラい筋肉痛など、メンタルが折れそうになる場面が多く存在するので、強い意志を持って臨む必要があります。

以下の記事で詳細をまとめているので、参考にしてみてください。

さとつ

一般的に早朝スタート〜翌日の夜間帯にゴールとなっています。(6:00〜翌日の22:00頃)

続いてブルベの申し込み方法を確認していきます。

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ブルベの参加・申し込み方法

ブルベ申し込みの流れは以下の2パターンがあります。

  1. 主催クラブの公式サイトから申し込む
  2. スポーツエントリーから申し込む

ブルベを統括しているAudax Japan(オダックス・ジャパン)からは申込みません。

ですが、主催クラブの多くがスポーツエントリーからの申し込みを採用しているため、本記事でもスポーツエントリー経由で申し込みする前提として解説します。

手順
Audax Japan(オダックス・ジャパン)にて開催ブルベを確認する

まずは1年間で開催されるブルベを確認します。Audax Japanのイベントカレンダーから一覧で確認することができるので効率が良いです。

手順
主催クラブの規約を確認する

参加するブルベが決まったら、主催クラブの規約を確認します。クラブ毎にローカルルールが異なる場合があるのでしっかり確認しておきましょう。※DHバー、反射タスキは禁止、など

手順
スポーツエントリーから申し込む

スポーツエントリーの登録は無料ですが、申し込む際に保険情報の入力が必要となりますので、あらかじめ自転車保険には加入しておきましょう。

詳細な手順は以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

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AJ会員になるメリット

スポーツエントリーで会費(1,000円)を支払うことでAJ会員になれ、自分専用の会員番号が発行されます。

AJ会員にならなくても、ブルベには参加できますが、Audax Japanより以下2点の恩恵があります。

AJ会員向けの機能
  • ACP/RM認定ブルベに関する情報提供と申請作業
  • 認定履歴データベースの提供

フランスで開催されるパリ〜ブレスト〜パリ(PBP)などの情報提供や、認定履歴のデータベース「リザルト検索」が利用できます。

自分が参加したブルベを振り返れて、モチベーションアップにも繋がる点は大きなメリットだと感じました。

補足ですが、「リザルト検索」で表示される認定内容はAJ会員になった後の情報となります。

そのため、AJ会員になる前に認定を受けたブルベは表示されないので、今後もブルベに参加する可能性があるならAJ会員になっておくことをおすすめします。

さとつ

費用も1,000円なので、会員になっておきましょう。

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ブルベに対するよくある質問や注意点

ブルベに対するよくある質問や注意点

制限時間内に決められたルートを自分の力のみで走り切る

というシンプルなルールではありますが、実はブルベの規則は意外と多い点には注意が必要です。

僕自身ブルベに参加する前に、疑問に感じた内容が多くあったので、簡単にまとめてみました。

尾灯(テールライト)は点滅だとダメなの?

Audax Japanの規則で尾灯(テールライト)は常時点灯が必須となります。1つのライトではランタイムが足りない場合は複数のライトを準備して交互に点灯するなどの工夫が必要です。

尾灯(テールライト)はサドルバッグに固定してもいいの?

サドルバッグへの固定が認められる場合もありますが、一般的に自転車本体に固定しなくてはならないことが多いです。主催団体のローカルルールによって左右されますので、主催クラブの公式サイトを確認してください。

なんで出走しない時・リタイア時には主催者への連絡が必要なの?

運営側で出走者毎の状況を把握するために、連絡をする必要があります。

ブルベは出走、途中帰宅も自由ですが、連絡をしないことで運営の妨げになってしまったと判断されると、次回からは参加を拒否されてしまう可能性もあるので、必ず連絡をするようにしましょう。

また、ブルベ当日に出走しないことを「DNS(Did Not Started)」、ブルベの途中でリタイアすることを「DNF(Did Not Finished)」といいます。

参加者へのサポートで違反になるケースは?

PC以外でのパンクの修理や、風よけなどの行為をすると違反になる場合があります。

ですが、夜間帯の峠道など、視界の悪い場面では集団で走行することで、安全性を確保することが推奨されていますので、臨機応変に対応してブルベを楽しみましょう。

DHバー(エアロバー)は利用できるの?

主催クラブの規約によって利用可否が分かれますが、利用が禁止されているケースが多いです。

利用可能となっているものの、安全面を考慮して、信号付近などではエアロポジションを非推奨としている主催クラブもありましたので、参加するクラブの規約を確認してみてください。

など、よくある疑問としてはこのような内容が多いと感じています。

その他の内容に関しては、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

さとつ

主催クラブによっても微妙にルールが違う場合もあるので、参加するクラブのルールをしっかり確認するようにしましょう。

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ブルベで使用される用語の解説

ブルベで使用される用語の解説

あまり多くありませんが、ブルベ特有の用語があるので、それぞれ解説します。

ランドヌール

ブルベの参加者を指す名称です。

今回のような解説記事では利用する機会が多いですが、ブルベ中に呼称することは滅多にありません。

SR(シューペル・ランドヌール)

1年(1月〜12月)で200km、300km、400km、600kmを完走して認定を受けたランドヌールが名乗れる称号です。

別途申請する必要はなく、自由に名乗れるものですが、凄い自転車乗りとして周囲から認知されます。

尚、SRを獲得した人が購入できる特別なメダルもあります。(メダルの購入には申請が必要です。)

以下の記事でブルベ未経験からSR獲得を目指す流れを解説していますので、参考にしてみてください。

キューシート

各クラブから公表されたルートに対し、スタートからゴールに至るまでの詳細な道順が記載されたものです。

多くの場合、キューシートの内容を元に作成された「RideWithGPSのルート」も一緒に公開されており、このルートに沿って走行するだけで、迷うことなくゴールへ辿り着けるようになっています。

キューシートの持参有無はクラブ毎に異なりますが、個人的に持参した方が良いと感じています。

以下の記事でキューシートの携帯方法を解説していますので、参考にしてみてください。

PC(チェックポイント)・通過チェック

ショートカット防止や通過を証明するために、ルート上に設定されたチェックポイントで、コンビニでのレシート取得や写真撮影が必要です。

通過チェックには時間の制約がなく、PCにはオープン・クローズ時間の制約がありましたが、2024年1月から規約が変更になり、このオープン・クローズ時間が廃止になりました。

Article 10: (スタート・フィニッシュを除く)チェックポイントのオープン・クローズ時刻は走者が時間内に完走するためのガイドとなるものであり、時刻内通過が認定の条件ではない(ではなくなった)。(BRM/AJ規定の第10条に対応)

Audax Japanの規約より引用

そのため、クローズ時間以降でのレシート取得したとしても時間内に完走できれば認定されますが、以降の道中は相当踏まないと間に合わないので、注意が必要です。

DNS・DNF

ブルベの出走を辞退することをDNS(Did Not Started)、ブルベの途中でリタイアすることをDNF(Did Not Finish)といいます。

やる気に満ち溢れた状態でブルベに参加したとしても、道中でDNFを考えてしまう場面は多くあります。

以下の記事で僕がDNFをした背景と10個の背景をまとめていますので、参考にしてみてください。

【まとめ】ブルベは過酷だからこそ完走時の達成感が大きい!

ブルベは過酷だからこそ完走時の達成感が大きい!

長距離サイクリングイベントであるブルベの楽しさや過酷さ、ブルベ仕様のロードバイクについて確認してきました。

ブルベは自身の力のみで完走を目指す(ノーサポート)ため、以下のようにロードバイクをブルベ仕様にカスタマイズするなど、入念な準備が不可欠です。

  • 多くの荷物を携帯できるように装備を追加する
  • キューシートをいつでも確認できるようにハンドルやトップチューブに取り付ける
  • 周囲からの視認性を向上を目的として反射材を取り付ける
  • 複数のサイクルコンピュータを取り付けてルートミスを防止する

とはいえ、体力の消耗を軽減するためにも、あまり大袈裟に「ブルベ仕様」を意識せず、フレームバッグやサドルバッグを活用して普段の乗り心地から大きく変化がないようにすることをおすすめします。

ブルベ仕様のロードバイク(現在のスタイル)−01
ブルベ仕様のロードバイク(現在のスタイル)−02

それと、R250の「おにぎりリフレクター(通称:おにぎり)」はランドヌールに人気がある反射版です。

頭を抱える人

ただ過酷なだけじゃないか…?

と感じてしまう可能性も否定できませんが、過酷であるがゆえ、完走時の達成感はとても大きいです。

ランドヌールのバイブルにもなっている「ブルベのすべて」に記載があった内容となりますが、SR(シューペル・ランドヌール)を獲得する半数の方がブルベに初参加した年内に獲得されているとのこと。(僕は2年目にSRを獲得しました。)

また、著者の鈴木さん(Hirokazu Suzuki)が、200km完走後に記載しているコラムの内容がとても印象的でした。

正直言ってもう自転車に乗ることなんて考えたくもなくて、帰ってから悩みますとやんわり否定したつもりが、1週間後に300kmに申し込んでいた。

ブルベのすべて(166P)より引用

そのため、ブルベは多くのサイクリストを魅了するイベントであることは、紛れもない事実だと感じています。

さとつ

せっかく興味を持たれたこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?

¥1,980 (2024/03/11 09:01時点 | Amazon調べ)

以下の記事で、ブルベ未経験からSRを目指すための内容をまとめていますので、参考にしてみてください。

ブルベのようなロングライドでは食事・補給も意識的に行うことが重要です。

以下の記事でブルベ中の食事について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

200km〜600kmブルベの難易度や実際に掛かった費用・装備などを以下の記事でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

さとつ
この記事を書いた人
2019年からロードバイクに乗りはじめた30代。
普段は50~100km程度の、ゆるめのサイクリングを楽しんでいます。

長年悩んでいた膝の痛みをフィッティングで解消し、2023年にブルベでSRを獲得しました。

自分が調べた内容や、実体験を元にしたリアルな情報を発信しています。
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