ブルベの申し込みはどこからするの?
ブルベの参加費用っていくら掛かるの?
日本国内でブルベを開催している主催クラブは25団体存在し、Audax Japanが各クラブを統括しています。
そのため、全国各地で開催されるブルベを楽しむことができるのですが、主催クラブ毎にローカルルールが存在し、申し込み方法が違う点に注意が必要です。
- ブルベの申し込み方法
- 主催クラブ毎のローカルルール
- ブルベ当日の流れ
この記事ではこれらの内容を踏まえ、ブルベに申し込む際の注意点についても併せて解説します。
多くの主催クラブが採用しているSPORTS ENTRY(スポーツエントリー)経由での申し込み方法を紹介します。
ブルベの申し込み方法
ブルベの申し込み方法は以下となり、特に難しいことはありません。
基本的にSPORTS ENTRY経由での申し込みになるのですが、一部、主催クラブ独自のフォームからの申し込みとなる点に注意が必要です。
ではブルベの申し込み方法を確認していきましょう。
まず、AJ(Audax Japan)で、開催予定となるブルベの一覧を確認しましょう。
というのも、日本国内では以下25の主催クラブが存在し、全国各地でブルベが開催されています。
お住まいのエリアの主催クラブであれば、普段走り慣れている道がルートに含まれていることもありますので、はじめてのブルベ参加時は優先的に確認することがオススメです。
ですが、走行距離によっては、以下のようなブルベも多く存在します。
- スタート地点が主催クラブ外の都道府県
- ゴール地点が主催クラブ外の都道府県
以下の内容は、ランドヌ東京が2022年に開催したブルベの情報となるのですが、スタート地点が奈良県(東京以外)に設定されています。
- 5月28日 (土) BRM528東京200 奈良県 R東京
- BRM528東京200:5月28日に東京で開催される200kmブルベ
奈良県 R東京:スタート地点が奈良県で、主催クラブはランドヌ東京
スタート・ゴール地点はブルベによって様々ですが、輪行や前泊をすればほぼすべてのブルベに参加できますね。
ブルベはAudax Japanが定めているルールの他に、主催クラブ毎のローカルルールが存在することがほとんどです。
そのため、出走するブルベが決まったら、主催クラブのWebサイトで必ずローカルルールを確認してください。
尚、ローカルルールの一例には、以下のような内容があります。
- 300km以上で前照灯が2灯必須
- 反射ベストはたすき掛けタイプの利用禁止
- DHバー・ドロップハンドルバーの利用禁止
簡易的ですが、全25クラブのローカルルールを一覧でまとめましたので、参加したいクラブのローカルルールの内容を確認してみてください。
反射タスキとDHバーについて、規約に記載がないものは利用可能としていますが、不安な場合は主催クラブに問い合わせをお願いします。
主催クラブ | 申し込み 方法 | ローカルルールの有無 | 前照灯数 | 反射タスキ | DHバー |
---|---|---|---|---|---|
オダックス・ジャパン北海道 | スポーツ エントリー | あり | 2灯以上必須 | 300km以上で利用不可 | 利用可能 |
ランドヌール札幌 | スポーツ エントリー | あり | 2灯以上必須 | 300km以上で利用不可 | 利用可能 |
ランドヌール宮城 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
ARいわき | 不明 (記載なし) | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ 神奈川 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用不可 | 利用不可 |
AJ 宇都宮 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ 千葉 | スポーツ エントリー | あり | 2灯以上必須 | 300km以上で利用可能 | 利用不可 |
オダックス埼玉 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
VCR横浜あおば | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ群馬 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ西東京 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
ランドヌ東京 | 独自フォーム | あり | 2灯以上必須 | 全距離で利用不可 | 利用可能 |
AJたまがわ | 独自フォーム | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用不可 |
AR日本橋 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用不可 |
オダックスランドヌール中部 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ 静岡 | スポーツ エントリー | なし | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
ランドヌール クラブ名古屋 | スポーツ エントリー | あり | 2灯以上必須 | 300km以上で利用可能 | 利用不可 |
オダックス近畿 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ岡山 | 独自フォーム | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ広島 | スポーツ エントリー | なし | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AR四国 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用不可 | 利用可能 |
AJ福岡 | スポーツ エントリー | なし | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
ランドヌール 熊本 | スポーツ エントリー | あり | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AJ長崎 | スポーツ エントリー | なし | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
AR鹿児島 | スポーツ エントリー | なし | 規則なし | 利用可能 | 利用可能 |
反射タスキやDHバーが利用できるクラブが多かったことは意外でした!
主催クラブのローカルルールが確認できたら、ブルベに申し込みをしましょう。
申込み方法は主催クラブによって異なりますが、上記の表に記載した通り、基本的にはスポーツエントリーでの申し込みとなります。
スポーツエントリーは初回メンバー登録が必要(無料)となりますが、メンバー登録が完了したら実際に申し込みをしてみましょう。
申し込み方法はスポーツエントリーの公式サイトに詳しい情報がありますので、そちらを参考にしてください。
スポーツエントリーでのメンバー登録方法はこちらを参照ください。
ブルベの参加費用
主催クラブによって異なりますが、200km~600kmブルベの参加費用はおよそ1,000円〜2500円となっています。
ですが、ブルベは走行距離に応じて集合時間が早朝になっていることも多く、電車の始発で向かっても間に合うか微妙な場合も少なくありません。
そのため、参加するブルベによっては前泊が必要となり、宿泊費を考慮しなくてはならない点には注意が必要です。
僕の場合はできるだけ、自宅から自走もしくは輪行で集合場所に行けるブルベに参加するようにしています。
申し込み前に確認するべきことと注意点
ブルベ申し込みの流れでも記載していますが、あらためて申し込み前に注意するべき内容は以下の通りです。
- 主催クラブのローカルルールを確認する
- 事前に保険へ加入する
一部重複する内容もありますが、これらの内容について確認してみましょう。
主催クラブのローカルルールを確認する
ブルベが開催される地域や都道府県によって、交通量や車を運転する人(ドライバー)の特性などに差があります。
そのため、ブルベの規則はAudax Japanの内容が基になっていますが、地域の特性を考慮した上で、主催クラブ独自のローカルルールが存在しています。
- 前照灯は常時点灯が必須
- 尾灯(テールライト)は自転車本体への固定が必須
- ヘルメットのライトは常時点灯が必須
具体的には、このような細かいルールもありますので、必ず主催クラブのWebサイトでローカルルールの確認を行ってください。
また、「AJ西東京」や「AR日本橋」などのWebサイトでは開催されたブルベの写真が多く公開されていますので、ブルベ中の雰囲気を知ることができます。
不明点は事前に代表者に連絡して確認するようにしましょう。
ブルベ申込み前に保険への加入が必要
ブルベに申し込む際に、加入している保険情報の申告(賠償金額1億円以上)が必須となります。
以前はAJ会員になると団体保険に加入が適用されていたようですが、現在はそのような制度は廃止されているので、各自で保険に加入する必要があります。(2022年12月時点)
Audax Japanの公式サイトからの引用となりますが、保険の要綱は以下の通りです。
BRMに参加するためには、賠償付き保険加入が絶対条件になります。
引用元:AJ公式
保険未加入者は参加できません。AJ会員も自己の責任において賠償付き保険に加入してください(AJ会員の団体保険はありません)。
エントリー時点で出走するBRMの開催期間中有効な保険に加入済みであることを申告してもらいます。
以下の自転車保険では、ブルベ中に発生した事故が保証に含まれていますので、保険加入前の方は確認してみてください。
走行距離によっては、24時間以上走り続ける必要があるため、ブルベには危険が伴うスポーツとされています。
以下の記事で僕がブルベに参加する前に感じた疑問や不安をまとめていますので、参考にしてみてください。
申し込み時の所属クラブとは?
ブルベの申し込みを進めていく中で、所属クラブを選ぶ項目があるのですが、これは参加者が自由に選択できるものとなっています。
ブルベを極める様のブログに記載がありましたが、所属クラブはあくまで「心の会員」となるようです。
とはいえ、選択の自由度が高いので、僕の場合は自分の地域のクラブ(AJ神奈川)を入力しています。
ブログの内容から察する限り、あまり深く考える必要はなさそうですね。
AJ会員に登録すると受けられる恩恵
Audax Japanに記載されている内容ですが、AJ会員が受けられる内容は以下2点となり、会費として1000円(入会時のみ)が必要です。
- ACP/RM認定ブルベに関する情報提供と申請作業
- 認定履歴データベースの提供(計画中)
しかし、実際にはこれらは機能していないので、正直に言うとAJ会員になるメリットはありません…
ですが、ブルベはボランティアのスタッフによって運営されているため、支援するという名目で入会する方も多く、僕自身加入予定です。
なお、AJ会員に入会するためにはスポーツエントリーで申し込む必要があります。
自分だけのユニークな番号も発行されるので、資金に余裕があれば入会してみてはいかがでしょうか。
ブルベ当日の流れ
ざっくりですが、ブルベ当日の流れは以下の通りです。
上記の内容は200kmブルベでの流れとなりますが、走行距離が異なっていても流れは基本的に同じです。
ブリーフィングと車検を受ける
ブルベのスタート時間前になると、主催者からキューシートや注意点についてのブリーフィング(簡単な説明)行われます。
具体的に僕が参加したブルベでは、以下内容についての説明がありました。
- 右折や左折箇所で分かりにくい場所
- 道中での写真撮影場所
事前にキューシートの内容は確認済みの想定となるため、ブリーフィングは5分も掛かりませんでした。
ブリーフィング後は、出走するロードバイクの車検がはじまります。
Audax Japanの「BRM/AJ規定」に記載されている内容と、主催クラブのローカルルール遵守ができているかについて1台ずつ確認が行われます。
具体的には以下のような確認が行われるのですが、車検もブリーフィングと同じで数分程度で完了します。
- 前照灯が取り付けられているか?
- 尾灯が取り付けられているか?
- ベルが取り付けられているか?
車検が完了した人から順にスタートしていきます。
スタートして完走を目指す
ほぼ一斉にスタートしていることもあり、スタート直後は基本的に集団(1列)になることが多いです。
とはいえ、信号で停車する回数が増えたり、峠道に差し掛かると自然に集団は分断されます。
そのため、無理に周りのペースに合わせようとせず、自分自身のペースでPC(ポイント・コントロール)、ゴールを目指しましょう。
PC(ポイント・コントロール)に指定されているコンビニでは何らかの商品を購入し、レシートを保管しておく必要があります。
レシートの貰い忘れや紛失には注意が必要です。
ブルベカードとレシートを提出する
制限時間内にゴールができたら、ブルベカードと各PCのレシートを主催者へ提出します。
時間ギリギリにも関わらず主催者の方が待っていてくれているので、感謝を伝えてこの日は帰宅しました。
本当はもっと写真を撮影したかったのですが、体力的に限界でした…
一緒にブルベを走らせてもらった、Taishiさん( @am9bi1ti3ous)が当日の様子をYouTubeに投稿してくれていますので、是非ご覧ください。(チャンネル登録・高評価もよろしくお願いします!)
辛かったけど、また走りたくなってしまうからブルベは本当に不思議…
【まとめ】クラブ毎のローカルルールを確認してブルベに申し込もう!
あらためて、ブルベの申し込み方法の流れは以下となります。
- Audax Japanにて開催ブルベを確認する
- 主催クラブのWebサイトでローカルルールを確認する
- 指定されたエントリーフォームから申し込みをする
また、ブルベに申し込む前に必ずAudax Japanと主催クラブのローカルルールを確認するようにしましょう。
ブルベの申し込みは主催クラブによって異なりますが、基本的にスポーツエントリーを経由し、必要な費用は1,000円〜2,500円程度です。
尚、AJ会員にならなくてもブルベに申し込みができますが、ブルベというイベントを支援したい方や、お金に余裕がある方は是非会員になってください。(あなただけのユニークな会員番号が発行されます!)
参加費が安価であることがブルベのメリットでもある反面、センチュリーライドのような手厚いサポートなどはなく、運営に携わっているスタッフの方も有志(ボランティア)の方々です。
発生するトラブルを未然に予測して、万全の体制でブルベに臨みましょう!
僕がブルベに参加してみたい!と思った際の疑問点を以下の記事でまとめていますので、併せて参考にしてみてください。
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