ブルベの申し込みもできたし当日の流れもわかった!けどやっぱり不安…
参加するまでに、知っておくべきことがあれば教えてほしい!
ブルベ(BRM)の申し込みができたので、あとは完走に向けて調整だ!
とはいえ、はじめての経験には不安がつきものですよね…
僕はイベント参加経験がなかったので、ブルベの日程が近づくと緊張と不安でいっぱいでした…
そこで今回、僕自身がブルベ参加前に不安に感じて調べた内容を一覧でまとめてみました。
- ブルベ参加の前提条件と注意事項
- ブルベ参加前に感じた疑問点
これからブルベに参加しよう!
と思っている方の参考になるはずなので、しっかり準備をして当日に備えましょう。
ブルベ参加の前提条件と注意事項
ブルベ参加の前提条件と注意事項を7項目ピックアップしましたので、確認していきましょう。
まずは前提条件と注意事項から確認していきましょう!
ブルベ参加(エントリー)前に保険への加入が必須
ブルベに参加(エントリー)するためには自転車保険(1億円以上の賠償金額あり)の加入が必須となります。
自転車保険は年間の保険料も安価なので、加入しているサイクリストも多いです。
そのため、一見問題はないように思われますが、注意してほしい点として「賠償金額が1億円以上」である必要ということ。
保険には加入しているけど、もしかすると賠償金額1億円はないかも…
実際にこのような方もいるとは思います。
ですが、1つの保険で条件を満たしている必要はなく、複数の保険を掛け合わせて賠償金額が1億円以上となれば問題ありません。
これらの代表的な保険であれば、ブルベ中の事故が保証範囲に含まれているので、賠償金額が1億円に満たない人は加入することがオススメです。
2014年頃まではAJ会員=保険加入という待遇があったようですが、今はこのような制度は廃止されてしまったようです。
参加資格は20歳以上の自己完結できるサイクリスト
ブルベの参加資格は「20歳以上で自己完結のできるサイクリスト」となります。
2022年4月1日から成人年齢の引き下げが施行され、成人年齢が18歳となりましたが、ブルベの規程は安全面を配慮して従来通り20歳からとなります。
従来の参加規程である、ブルべ開催日に20歳以上という参加条件を維持する
「Audax Japan 民法上の成人年齢引き下げへの対応について」より引用
また「自己完結できる」ということから、ライド中に発生するパンクへの対応や補給食の準備など自分自身で対応することが必要です。
それと「健康であること」も必要で、やや抽象的ではありますが、「体調が万全である」ことが条件となっています。
- サイクリング中に正常な判断ができる
- 風邪などをひいていない
- 十分な睡眠が取れている
一見当たり前ですが、ブルベは長時間のライドを伴うため、事前の体調管理が不可欠となります。
ほんの些細な不注意が大きな事故に繋がる可能性も十分にあるため、少しでも体調に不安があるなら参加は控えるようにしましょう。
自分だけの怪我ならまだしも、他者に迷惑を掛けるのは絶対に避けなくてはいけません。
ブルベ申し込み時の姓名入力は慎重に!
ブルベ申し込みはご自身の名前をアルファベットで入力する必要があるのですが、姓名の入力は慎重に行う必要があります。
普通に入力するだけじゃないの?
実は入力内容が異なると別人として認定されてしまうので、注意が必要なんです…
基本的に国内のブルベに参加する人が大半だと思うので、疑問を持たれる可能性がありますが、ブルベの認定はフランスの本部で行われます。
例えば自分の名前が「山田太郎(Yamada Taro)」の場合、ブルベにエントリーする際の正しい入力形式は「姓:YAMADA 名:Taro」です。
そのため、以下のような登録をしてしまうと、200kmブルベは別人として認定されてしまう可能性があります。
ブルベエントリー時の入力内容
- 200kmのエントリー ←別人として認定される
- 入力内容:Yamada Taro (姓は本来YAMADAとするべきだが、Yamadaで登録してしまっている)
- 300kmのエントリー
- 入力内容:YAMADA Taro(正しく登録できている)
- 400kmのエントリー
- 入力内容:YAMADA Taro(正しく登録できている)
- 600kmのエントリー
- 入力内容:YAMADA Taro(正しく登録できている)
スポーツエントリーの入力欄にも備考で記載されています。
この場合、すべてのブルベを完走したとしても、認定を行っているフランス本部で同一人物だと判断ができないことから、「山田太郎(YAMADA Taro)」で認定されるのは300km、400km、600kmのみになる可能性が高いです。
エントリーの際は姓・名の入力には特に気をつけましょう。
人力でのみ動く車両で参加する必要がある
ブルベに参加できるのは人力で動く車両のみとなります。
具体的には、日本の公道で使用できない以下のような乗り物では参加することができません。
- eバイク
- スケートボード
- キックボード
- 電動キックボード
スケートボードやキックボードは人力ではありますが、道路交通法により公道(交通の頻繁な道路)での利用が禁止されています。
その他にも多くの乗り物がありますが、軽車両として認められているもので参加するようにしましょう。
クロスバイクやママチャリ、タンデム自転車での参加も可能ですが、僕は素直にロードバイクで参加します。
反射タスキ利用時は注意が必要
ブルベは走行距離や時間帯に関わらず、反射ベストの着用が義務付けられています。
ですが、反射ベストであったとしても、たすき掛けタイプを禁止している主催クラブも多く存在します。
少しでも空気抵抗を軽減したいのに、なんでたすき掛けはダメなのさ?
気持ちはよく分かりますが、周囲からの視認性が低いことが理由と思われます。
ブルベは早朝や夜間帯などの時間を問わず、走行する必要があるため、他者からの視認性を高める必要があります。
そのため、リュックを担ぐ場合は、リュックの上から反射ベストを着用することが必要になります。
反射ベストは意外にも多くの種類がありますので、お好みの反射ベストを選んでください。
僕が調査したところ、人気が高いのはR250の反射ベストでした。
走行中の尾灯(テールライト)は常に点灯
ブルベに参加する際は、常に尾灯(テールライト)の点灯が必須となります。
そのため、参加ブルベの制限時間以上、点灯させられるライトを準備するようにしましょう。
USB充電式のテールライトは、比較的連続点灯時間が短いものが多いので、どちらかと言うと電池式のテールライトがオススメです。
また、ローカルルールに左右されますが、テールライトは自転車本体に固定しなくてはならない場合もあるので、主催クラブの公式サイトは必ず確認するようにしましょう。
最悪の場合、出走が認めてもらえない場合もあります…
以下のテールライトであれば、約120時間点灯できるのでブルベに最適です。
出走しない時・リタイア時には主催者への連絡が必要
ブルベ当日になんらかの理由があって、出走しない場合は主催者へ連絡が必須です。
時間までに集合場所に来なければ参加しない、って解釈してほしいんだけど…
このように思われる可能性もありますが、明確な連絡がないと、運営スタッフが撤収できません。
- 急な用事が入ってしまった…
- 体調不良でとても完走できそうにない…
- 雨が酷くてとても走れなさそう…
などなど、計画は思った通りにならないことも多くあります。
ですが、連絡をしないことで運営の妨げになったと判断されると、次回からは参加を拒否されてしまう可能性もあるので、必ず連絡をするようにしましょう。
また、ブルベ当日に出走しないことを「DNS(Did Not Started)」、ブルベの途中でリタイアすることを「DNF(Did Not Finished)」といいます。
はじめから雨が降っている場合は参加者のDNS率が高くなるようです…
DNSと同じような内容ですが、ブルベ参加中の途中リタイア(DNF)についても主催者へ連絡が必須です。
というのも、主催者側でシークレットPCを設置し、参加者の通過確認を行なっていることもあります。
- 手が痛い…
- 脚が痛い…
- 腰が痛い…
普段のロングライド以上の距離を走るブルベで満身創痍なのは十分理解できますが、まずは連絡!を徹底して帰宅準備をするようにしましょう。
帰宅してから連絡。はダメです!
シークレットPCとは?
シークレットPC(ポイントコントロール)は、ルートのショートカット防止を目的として設定されるPCで、ブルベカードに記載されていないことが特徴です。
ブルベ参加者に事前に伝えられていないため、出走前のブリーフィング時にポロッと伝えられる場合もあります。
不正はバレるので正規のルートを走行しましょう!
ブルベの参加者規則に関連した質問
続いてブルベ(BRM)参加規則に関連した質問をまとめましたので、確認していきましょう。
内容は以下9項目となります。
内容について詳しく確認していきましょう。
参加者へのサポートで違反になるケースとは?
自己完結がブルベの基本的な考えです。
そのため、参加者へのサポートに該当する行為には以下のような内容があります。
- 参加者に補給食などを渡す
- 参加者のタイヤがパンクしたので修理キットを渡す
- 友人の家で休憩させてもらう
例えば、僕が善意で他の参加者にパンク修理キットを渡した場合、参加者は完走したとしても認定されない可能性があります。
PCであればサポートが容認されているものの、補給食や装備の受け渡し以上の行為は控えた方がいいと思います。
ですが、ワイヤーが切れたり、ブレーキの調子がおかしくなってしまったため、ルート付近の自転車で修理を受けることはサポートに該当しないとのことです。
他にも夜間帯の峠道など、視界の悪い場面では集団で走行することで、安全性を確保することが推奨されています。
助かるけどサポートと判断されたら困る…
という気持ちもわかりますが、必ず個人で完走する必要はありません。
臨機応変に対応してブルベを楽しみましょう。
ブルベの最中に自転車屋で機材トラブルを修理してもらうと違反になるの?
自転車屋で機材修理を行ったとしても、違反にはなりません。
ブルベの最中に自転車屋で機材トラブルを修理してもらう場合は、第三者の手助けとみなされるため、サポート行為には該当しません。
ただし、善意の私設エイドステーションで、補給などのサポートを受けた場合は認定を受けられなくなるので注意が必要です。
補給などのサポートをする私設エイドステーションは禁止です。善意の私設エイドステーションでも、PC以外の場所でサポートを受けた参加者は認定を受けられなくなりますのでおやめください。
Audax 埼玉の実施概要より引用
少しややこしいですが、万人が受けられるサービスを利用することはサポートには該当しません。
走行ルートを間違った場合はどうすればいいの?
走行ルートを間違った場合は、正規のルートまで戻って走り直すことが必要です。
基本的にGPSのサイクルコンピュータでルートを表示して走行するため、間違ったルートに進んでしまうことは少ないと思いますが、キューシートを利用して走行する場合は注意が必要です。
わりと笑い話ではなく、注意が必要です。
正確なルートを走っていない人を主催者はどのように特定するの?
参加者のショートカット対策としてシークレットPCが設置されていることがあるのですが、参加者がルート通りに走行しているかを把握することは正直難しいとのことです。
しかし、そこはブルベで認定をもらうためにも、参加者が最低限守らなくてはならない内容です。
ズルをして認定を受けても嬉しくないと思うので、正しいルートを走行しましょう。
ブルベでは夜中(夕方〜深夜帯)も走る必要があるの?
走行距離や出走時間にも左右されますが、基本的にブルベは昼夜を問わず走行する必要があります。
また、参加者の巡航速度にも左右されますが、夜間帯に峠を走行しなくてはならない場面もあるので、高いルーメンを確保できるライトを準備するようにしましょう。
個人的なおすすめは、コスパがいいオーライトのRN1500です。
以下の記事でオーライトのレビューをしていますので、参考にしてみてください。
ブルベには女性の参加者もいるの?
多くはありませんが、女性の参加者もいます。
ただ、女性の参加者をできるだけ夜間帯に一人で走らせないように工夫がされているようです。
男女問わず、夜間帯は集団で走ることが多いのでそこまで大きな不安はないかと考えています。
ブルベに参加する前に試走したほうがいいの?
試走の必要はありません。
ですが、ブルベ参加前の試走は性格によって分かれます。
ブルベはぶっつけ本番で走るからこそ楽しい!
と考える人もいれば、
どうしても認定されたいから、事前に試走をしておきたい…
と考える人もいます。
僕は面倒なので試走はしない派ですが、どうしてもSR獲得を!と考えている場合は、試走を検討しても良いかもしれません。
AJ会員になる必要はあるの?
ブルベへ参加する前に、AJ会員になる必要はありません。
また、公式サイトからの引用ですが、AJ会員になるメリットは主に以下の2点となります。
- ACP/RM認定ブルベに関する情報提供と申請作業
- 認定履歴データベースの提供(計画中)
しかし、公式には記載がありませんが、ブルベ参加申し込みフォームの入力時に登録情報が自動で挿入されるようになっています。
ブルベ申し込み時にフォームが自動で入力されるため、1,200kmなどの人気が高いブルベへ申し込む場合にちょっとしたメリットがあるようです。
月額ではなく、1回限りの支払い(1,000円)なので、お好みで会員になってみてはいかがでしょうか?
AJ会員になること=ブルベの運営費用として割り切って会員になっても良いかと思いました。
DHバー(エアロバー)は利用できるの?
主催クラブの規約によって利用可否が分かれますが、基本的に禁止されている場合が多いです。
利用は可能となっているものの、安全面を考慮して、信号付近などではエアロポジションを非推奨としている主催クラブもありました。
そのため、基本的には利用できないものと考えることが良いと思いますが、念のため、参加するクラブの規約を確認してみてください。
エアロポジションになる際は、いつも以上に周囲への注意が必要です。
【まとめ】主催クラブの規則をしっかり確認しよう!
ブルベに参加する上での前提条件やよくある質問をまとめました。
事前に不安を解消することはブルベに参加する上で非常に重要です。
なるべく多くの内容を記載してお伝えしていますが、すべてを網羅できている訳ではないので、詳細は主催クラブの公式サイトで確認してみてください。
規則や主催クラブのローカルルールをしっかり熟読して、ブルベに備えましょう!
ブルベ参加の流れは以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
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