最近ロングライドにハマってきたし、ブルベに挑戦してみようかな?
1日で走った最長距離が100kmくらいなんだけど、完走できるのかな?
200kmブルベは、初心者・上級者を問わず、多くのランドヌールが参加する人気のブルベです。
実際に多い場合だと100人近くの参加者がいることもあり、ブルベ未経験にとっても参加の敷居が低い点も大きな特徴です。
とはいえ、ルート全体での獲得標高が高いだけでなく、制限時間もあるため、200kmブルベの難易度は高いです。
ですが、100kmを走り切る実力があるなら完走することは可能である。
というのが本記事の結論です。
これらの内容を踏まえ、200kmブルベ完走に向けて意識したことも併せて解説します。
ブルベのルートは非常に走りやすくて楽しいので、ぜひ挑戦してみてください。
200kmブルベの概要
走行ルートによって、獲得標高や消費カロリーは前後しますが、200kmブルベの大まかな概要は以下の通りです。
走行距離 | 200km |
制限時間 | 13時間30分 |
必要なグロス速度 | 14.8km/h |
平均獲得標高 | 2000m〜3000m |
平均消費カロリー | 4000〜8000kcal |
総じて獲得標高が高い傾向があり、普段平坦メインで走行している人にとっては、難易度が高いと感じられる可能性があります。
ですが、多くの参加者がいるため、ブルベ未経験者にとっても参加の敷居が低いことが大きな特徴です。
補足となりますが、グロス速度は信号待ちやPC(チェックポイント)、通過チェックなどの停車時間を含めた速度です。
例ですが、巡航速度30kmで走行していたけど、信号に多く引っかかってしまった結果、1時間で17kmしか進んでいない。という場合は、グロス速度は17kmになります。
グロス速度の計算が面倒な場合、等速度運動(速度を計算)を活用してみてください。
以下の画像では、7時間45分で125km地点にいる場合のグロス速度(16.1km/h)を算出しています。
走行時間が長くなると計算が面倒になるので、ぜひ活用してみてください。
200kmブルベの必須装備と追加した持ち物
参加ブルベ | 200km (規定) | 200km (僕の場合) |
反射ベスト | 必須 | R250の反射ベスト |
フロントライト | 必須(1灯) ※予備灯は任意 | メイン:Navi800 サブ:RN1500 |
テールライト | 必須(1灯) ※常時点灯可能なもの | メイン:キャットアイ タイト サブ:キャットアイ タイト |
ヘルメットライト | 任意 | キャットアイ セーフティーライト |
ベル(警音器) | 必須 | キャットアイ ベル |
その他 | ー | キューシート、サイクルウォレット、輪行袋、ツールボトル、ウィンドブレーカー、補給食、医薬品など |
Audax Japanの参加規定に記載されている通り、反射ベスト、フロントライト、テールライト、ベルの携帯が必須となっています。
反射ベスト:R250の反射ベスト
ブルベといえば!でお馴染みの反射ベスト。
反射ベストには黄色・オレンジ・ピンクなどのカラーがありますが、個人的には黄色派です。
R250の反射ベストは、軽くて着脱しやすいので気に入っています。
おすすめの反射ベストは以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
フロントライト(メイン):Navi800
安価な価格帯にも関わらず、8時間以上(200ルーメン)のランタイムが魅力のフロントライトです。
予備のバッテリーを購入することで、CATEYEのVOLTシリーズと同じ運用ができます。
詳細はNavi800を徹底レビューで解説しています。
フロントライト(サブ):RN1500
12時間以上のランタイムに加え、最大1500ルーメンの光量が魅力のフロントライトです。
いざという時にモバイルバッテリーとしても利用できるので重宝しています。
詳細はRN1500を徹底レビューで解説しています。
テールライト(メイン・サブ):キャットアイ タイト
常時点灯160時間に対応しており、ランドヌールにとって定番のテールライトです。
やや重量はありますが、電池式な点が気に入っています。(いざという時はコンビニで電池を買える!)
ブルベにおすすめのテールライトは以下の記事でまとめています。
ヘルメットライト:キャットアイ セーフティーライト
常時点灯60時間に対応しており、ランドヌールにとって定番になっているヘルメットライトです。
非常に安価で、使い勝手の良い点が気に入っています。
ベル:キャットアイ ベル
KNOG(ノグ)のライトを使っていた時期もありますが、現在はキャットアイのベルに落ち着いています。
小型でしっかり音が鳴る点が気に入っています。
カウベルなどは参加が認められない場合もあるので、注意が必要です。
僕はこれらの必須装備に加え、以下のものを携帯して200kmブルベに臨むようにしています。
キューシート
電子データよりも紙媒体の方が閲覧しやすいので、印刷したキューシートを携帯しています。
背中のポケットに入れても汗で濡れないよう、100円ショップで購入したビニールケースに入れて携帯するようにしています。
クラブによって必須・任意が分かれますので、事前に確認するようにしてください。
キューシートの携帯方法は以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
輪行袋(モンベルコンパクトリンコウバッグ)
任意としていますが、目的地までの輪行やDNF時の輪行に欠かせない輪行袋。
絶対に走り切る!と思っていても何があるかは分かりませんので、必ず携帯するようにしましょう。
R250のサイクルウォレット
ブルベカードやレシート、現金や目薬など、様々なものを収納できるので非常に重宝しています。
また、防水性能が高く、雨の中走っていてもブルベカードやレシートが水で濡れることもありませんでした。
ツールボトル(パンク修理キット)
滅多にパンクすることはありませんが、ブルベ中は何かとトラブルが発生するので、使い方を事前に確認しておくことがおすすめです。
ちなみに、はじめてパンクを経験したのが、はじめて参加したブルベ中で非常に焦りました…
ウィンドブレーカー(Santini)
雨や防寒対策を目的としたウィンドブレーカーで、絶対に持っていった方が良いと思っています。
PEARL IZUMIやKAPELMUUR、Santicなどお好きなブランドのウィンドブレーカーを携帯するようにしてください。
補給食
主にプロテインバーやジェル系の補給食に加え、グミやカロリーメイト、羊羹などを携帯するようにしています。
コンビニでも購入できますが、スーパーや通販で事前に購入しておいた方が安価でお得です。
医薬品
突然の痛み対策や、消化の促進を目的として湿布や胃薬を携帯するようにしています。
ブルベ中は食べたものを早く消化して、エネルギーに変換したいので、PCや通過チェックでがっつり弁当を食べた後に消化を促進する胃薬を服用するようにしています。
胃薬は似ているようで用途が大きく異なるので、薬剤師から説明を受けて購入するようにしてください。
様々な状況へ対応するためにも、当日の持ち物は比較的多くなりがちです。
とはいえ、
長距離を走るだけでも疲れるから、少しでも荷物を減らしたい!
という気持ちも理解できます。
ですが、実際にブルベを経験することで、自分にとって必要な持ち物を取捨選択できるようになっていきます。
そのため、はじめの頃は”悩むくらいならとりあえず持っていく“ということを意識して準備するようにしましょう。
迷ったら持っていく!その後自分の性格や実体験を踏まえ、持ち物を見直すようにしてください。
【参考情報】200kmブルベで掛かった費用
センチュリーライドといったファンライドとは異なり、ブルベには手厚いサポートがない分、参加費が安く設定されています。
とはいえ、少額ではあるものの、食事回数に応じて費用は増減するため、事前にどのくらいの費用が掛かるのかを確認しておきましょう。
参加ブルベ | 神奈川200km相模原 | 神奈川200km箱根 | 金太郎200km |
主催クラブ | AJ神奈川 | AJ神奈川 | AJ西東京 |
参加費 | 1,500円 | 1,500円 | 1,900円 |
PC・通過・フォトチェックの数 | 5カ所 | 5カ所 | 5カ所 |
ブルベ中に利用した金額 | 1,884円 | 2,255円 | 1,995円 |
記念メダル購入 | 1,000円 | – | – |
合計金額 | 4,384円 | 3,755円 | 3,895円 |
3回の平均で計算すると、200kmブルベで掛かるおおまかな費用は4,011円となりました。
この金額に加え、集合場所までの電車賃や朝食、完走後のご褒美飯などが追加で発生する場合もあるので、事前に把握しておくことがおすすめです。
ブルベ自体の参加費は安価ですが、PCや通過チェックはコンビニの場合が多いため、意外と出費がかさみますね…
【参考情報】200kmブルベの消費カロリーと摂取カロリー
おおまかではありますが、僕が参加した200kmブルベの消費カロリーと摂取カロリーを集計してみました。
参加ブルベ | 神奈川200km相模原 | 神奈川200km箱根 | 金太郎200km |
主催クラブ | AJ神奈川 | AJ神奈川 | AJ西東京 |
消費カロリー | 10136kcal | 8280kcal | 7427kcal |
摂取カロリー | 3130kcal | 2810kcal | 2750kcal |
平均心拍数 | 161bpm | 149bpm | 140bpm |
獲得標高が高いブルベだったこともあり、消費カロリーも多くなっています。
また、摂取カロリーの内訳は、大まかに以下のようなものがあります。
- おにぎり(塩、鮭、梅干しなど)
- パスタ(ナポリタン、明太子など)
- 果物の入ったゼリー(フルーツミックス、みかんなど)
- 炭酸飲料(コーラ、三ツ矢サイダーなど)
- 和菓子(団子、大福、羊羹など)
- ゼリー状の補給食
とはいえ、脂質の多い牛丼やチャーハン、生姜焼き弁当なども気分によって食べることもありますので、ご自身の嗜好に合わせて補給するようにしてください。
毎回同じ食事は飽きますからね…
ブルベ中の補給について記事をまとめていますので、参考にしてみてください。
200kmブルベの難易度
交通量が少なくて走りやすい道や、峠・山頂からの景色など、200kmブルベは楽しいと感じる場面が多いです。
とはいえ、以下のような内容から、ロングライド経験が少ない方にとっては、難易度が高いと感じられる可能性があります。
獲得標高の高さが鬼門だと思っており、正直僕は何回参加しても難易度が高いと感じてしまいます。
制限時間のあるロングライド
200kmに限らず、ブルベにはPC・ゴールに対して制限時間が設定されているため、状況によってはPCや通過チェックでの滞在時間が制限される可能性があります。
そのため、僅かな休憩時間で走りはじめなくてはならない場合もあり、難易度が高いと感じています。
また、13時間30分以内にゴールへ到着することに加え、各PCにもオープン時間とクローズ時間が設定されているため、
- オープン時間前に到着してレシートを取得
- クローズ時間後に到着してレシートを取得
このような場合は、レシートを取得したとしても無効とみなされるので注意が必要です。
クローズ時間はグロス速度14.8km/hで設定してありますが、巡航速度25km以上を目安に走行しないとギリギリになってしまうかもしれません。
時間ギリギリだと焦ってしまう気持ちも分かりますが、道路交通法遵守で走行してください。
獲得標高が高い
走行する地域やルートによって異なりますが、200kmブルベの獲得標高は高めに設定されています。
参加ブルベ | 神奈川200km相模原 | 神奈川200km箱根 | 金太郎200km |
主催クラブ | AJ神奈川 | AJ神奈川 | AJ西東京 |
獲得標高 (RideWithGPSの値) | 4728m | 2878m | 3280m |
これは僕が参加した200kmブルベの獲得標高です。(平均獲得標高:3628m)
獲得標高が高いブルベを選んでいるだけの可能性もありますが、どれも難易度が高いと感じました。
登った分だけ下りがあるとはいえ、やっぱり峠はツラい…
完走に向けての準備と意識したこと
僕がブルベにはじめて参加した時は単独での参加だったこともあり、以下2点を意識して当日に臨みました。
また、輪行で余計な体力を消耗したくなかったこともあり、スタート地点に自走で迎えるブルベに限定しました。
走行ルートを事前に必ず確認する
一部のルートは実際に走ったことがあるものの、当時はじめての200kmライドだったこともあり、非常に不安がありました。
実際にルートの3/4は、はじめて走る道だったこともあり、事前にキューシートに沿ってGoogleマップで右左折の場所すべてを確認しました。
ルートの確認は結構時間が掛かりましたが、当日道を間違えずに済んだため、やっておいて良かったと感じています。
とはいえ、峠のツラさはまったく把握できていなかったこともあり、想像以上に疲れてしまいましたので、峠の情報も調べることがおすすめです。
このように実際に走ってみないと得られない情報も多いですが、ルートミスで余計な体力を消耗しなかったことも完走できた大きな要因だと感じています。
事前に峠の情報を収集することで、メンタルを強く持って臨めます。(ツラいことには変わりないですが…)
PCや通過チェックでの食べ過ぎに注意する
スタートからおよそ3〜5時間が経過した頃になると、非常にお腹が空いてきます。
空腹状態ではパワーも出せませんし、空腹自体がストレスになるため、食べ過ぎには注意して、腹八分目以下を目安に補給するようにしました。
とはいえ、お腹を満たせればなんでも良い!
という訳ではないので、刺激の強い食事や脂質の多い食事は避けることがおすすめです。
以下の記事でブルベ中の補給について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
PCで麻婆丼を食べた結果、胃が荒れてしまい、トイレに急行したランドヌールが過去にいました…
【まとめ】200kmブルベを完走して脱初心者を目指そう!
200kmブルベの持ち物や費用感、難易度や注意点を解説してきました。
水を差すようで恐縮ですが、200kmブルベの難易度は高く、決して楽な挑戦ではありません。
そのため、100km弱を余力を持って、走り切れる走力を身につけてから臨むことがおすすめです。
また、難易度が高いと感じる具体的な理由として、以下のような内容があります。
その反面、時間内に完走して認定が得られた時の達成感は非常に大きいですし、なぜか2~3日もすると「また走りたい!」という不思議な感情を持たれるかもしれません。(俗に言うブルベ沼)
ブルベの翌日は筋肉痛で動けない可能性もありますが、サイクリストとしての成長を確実に実感できますので、ぜひこの機会に挑戦してみてください。
ランドヌールとして、最初の一歩を踏み出してもらえたらと思います。
おすすめの反射ベストやテールライトをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
200km以降の記事も以下でまとめていますので、参考にしてみてください。
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