

OpenMoveを装着してもメガネとかサングラスに干渉しないの?



ヘルメット装着時にも干渉しないで使えるの?
骨伝導イヤホンの老舗メーカーである「shokzのOpenMove」を購入しました。
音楽を聞くことで、淡々としていたサイクリングが楽しくなったため、購入して本当に良かったと感じています。
- OpenMoveの基本情報
- メガネやサングラス、ヘルメットとの干渉具合
- サイクリングシーンでの聞こえ方
この記事ではこれらの内容に加え、OpenMoveの正直な使用感についてサイクリスト目線で解説します。



カナル型(耳栓タイプ)イヤホンに比べると音質は劣りますが、個人的には特に不満なく利用できています。
日常生活での利用シーンについても解説していますが、サイクリングシーンでの内容に重点を置いています。あらかじめご注意ください。


shokzのエントリーモデル「OpenMove」とは


「OpenMove」はshokz(旧aftershokz)から販売されている骨伝導イヤホンで、エントリーモデルとして位置付けられています。
上位モデルの「Aeropex」にはスペックが劣るものの、音質や装着感などを加味しても製品自体の品質は高く、はじめての骨伝導イヤホンに最適です。
また、マイクを内蔵しているため、音楽や音声コンテンツを聞くだけでなく、通話にも利用できます。
そのため、zoomやTeamsを利用したWeb会議にも利用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。



マルチペアリング機能もあるので、スマートフォンとPC両方に接続できる点も嬉しいです。
OpenMoveの基本情報
OpenMoveの基本情報は以下の通りです。
製品画像 | ![]() ![]() |
製品名 | OpenMove(オープンムーブ) |
製品カラー | 4色 (スレートグレー、エレベーションブルー、アルパインホワイト、ヒマラヤンピンク) |
重量 | 29g |
バッテリー駆動時間 | 6時間 |
充電時間 | 約2時間 |
充電方式 | USB Type-C |
防水&防塵規格 | IP55 |
IP55は汗や雨などに対する耐水性がありますが、完全防水ではありません。水没は故障の原因になってしまうので注意が必要です。
OpenMoveはワイヤー部分がチタン製となっています。


そのため、逆方向に伸ばしたりしてみましたが、ワイヤーの形状や装着感が変わることはなく、作りがしっかりしていると感じました。



ドライバー部分も精密に作られているため、汗や雨で壊れる心配も少ないと感じました。
同梱物一覧
OpenMoveの同梱物一覧は以下の通りです。


- イヤホン本体:OpenMove
- 巾着袋:キャリングケース
- 充電ケーブル:USB Type-Cケーブル
- 耳栓
- デザインシール
- 説明書類:ユーザガイドと法律上の注意事項
補足となりますが、2021年12月29日にAfterShokzからshokzへブランド名が変更されました。
そのため、販売ページでは製品のロゴが「shokz」となっていますが、一部「AfterShokz」の製品も出荷されている現状となり、僕の手元に届いた製品はロゴが「AfterShokz」となっていました。(2022年7月時点)
一部製品スペックや同梱物に変更点がありますが、保証期間に違いはありません。



とはいえ、どうせならロゴはshokzの方が良かった…
というのが本音です。
12/29のブランド変更に伴い、Shokz(旧AfterShokz)はOpenMoveの仕様と付属品を一部変更いたしましたことをご案内いたします。
引用元:FOCAL POINT
旧)BLUETOOTH®︎ Bluetooth V5.0
イコライザ数 3
耳栓同梱
↓
新)BLUETOOTH®︎ Bluetooth V5.1
イコライザ数 2
イコライザ数につきましてはイヤープラグモードが廃止され、スタンダードモードとヴォーカルモードの2種類となります。また、イコライザ変更に伴い、耳栓が付属品から外されます。



あと充電完了までの時間も2時間→1.5時間に短縮されていると思います。
(やっぱりshokzの方が良かったじゃんか…)
OpenMoveの音質と音量


音質については、現在僕が利用しているカナル型のイヤホン(Jabra Elite 75)と比較するとやや劣りますが、思っていたほど音質が悪いと感じませんでした。
後述しますが、耳栓を利用するイヤプラグモードであれば、音楽への没入感も高いと感じましたので、いい意味で期待を裏切られた感じです。
ロゴがshokzのタイプはバージョンアップに伴い、イヤプラグモードが廃止されています。
また、スマホの音量を半分程度で設定して聞いていますが、わりと音漏れします。
そのため、静かな空間で利用する場合は、周囲の人に配慮した音量設定が必要です。



音量を上げすぎるとドライバー部分の振動が強くなるので、くすぐったい感覚になります。
イコライザモード(再生モード)の切り替え方法


OpenMoveは音楽の再生中に +ボタン と -ボタン を3秒間長押しすることで、以下3種類のイコライザ(再生モード)を切り替えができます。
- スタンダードモード
- 通常の再生モードです。大きな理由がなければスタンダードモードの利用が推奨となります。
- ボーカルモード
- 音声にフォーカスした再生モードです。ラジオやオーディオブック、Podcastなどの音声コンテンツをメインに聞く場合に利用することが推奨となります。
- イヤプラグモード(shokzロゴでは廃止されているモード)
- 付属の耳栓を装着した状態で利用するモードです。周囲の環境音が大きい場合などに利用することが推奨となります。
ロゴがshokzの製品はバージョンアップに伴い、イヤプラグモードが廃止されています。耳栓も付属しておりません。



ちなみに僕はスタンダードモードしか利用していません。
各利用シーンでの音楽・音声の聞こえ方


骨伝導イヤホンは日常生活でのながら聞きや、ランニングやサイクリング体験の向上に繋がりますが、利用シーンによって聞こえ方には大きく差があります。
今回は日常生活および、自転車での走行シーンでどのように音楽が聞こえるかを確認してみました。
- 日常生活(屋内・屋外・電車移動中)
- 平坦走行中
- ヒルクライム中
- ダウンヒル中
また、今回検証するにあたり、スマートフォンの音量は半分(50%)で設定して、聞こえ方の度合いを5段階で表現しました。
グラフの見方ですが、聞こえ方の目安①が「しっかり 聞こえる」状態となり、聞こえ方の目安②が「ほぼ 聞こえない」状態となります。



あくまで僕の感覚値となってしまうことと、中間がない点はご了承ください。
日常生活(屋内・屋外・電車移動中)の聞こえ方
日常生活での聞こえ方は以下の通りです。
電車内で利用する際は、環境音が大きいこともあり、ほぼ聞こえない状況となりました。
ですが、電車内でも付属の耳栓(イヤプラグモード)を利用することで、「少し 聞こえる」という状態にすることもできます。
ただ、耳栓の利用は骨伝導イヤホン特有の「ながら聞き」という大きなメリットが失われてしまいますので、個人的にはカナル型(耳栓タイプ)イヤホンの利用が推奨となります。



それと後頭部にワイヤー部分があるので、寝ながらの利用にも適してはいません。
平坦走行中の聞こえ方
平坦走行時の聞こえ方は以下のように感じました。
やはり、交通量が多い場合や巡航速度が高速になるとほぼ聴こえませんでした。
また、信号待ちなどのタイミングでも、セミなどの鳴き声が大きい(環境音が大きい)とあまり聞こえないことがありました。



25km前後の速度であれば音楽を楽しみながらサイクリングができました。
ヒルクライム中の聞こえ方
ヒルクライム中の聞こえ方は以下のように感じました。
個人的に骨伝導イヤホンを利用していて一番助かるシーンでもあるのですが、ヒルクライム中はスピードがあまり出ないこともあり、しっかり音楽を聴きながら楽しむことができました。



音楽に加え、川のせせらぎや鳥の鳴き声もしっかり聞こえます。
ダウンヒル中の聞こえ方
ダウンヒル中の聞こえ方は以下のように感じました。
平坦走行時と聞こえ方は基本的に同じでした。
ですが、ダウンヒル中は少しの不注意で大きな事故に繋がる可能性があります。
そのため、設定音量を下げるなどして、いつも以上に周囲に注意を払い、安全な走行を心掛けるようにしましょう。



ダウンヒル時に限らず、常に安全な走行を心掛けましょう。


OpenMoveのメリット・デメリット


エントリーモデルながら高品質が特徴のOpenMoveですが、利用してみて感じたメリット・デメリットは以下の通りです。



では内容について詳しくみていきましょう。
メリット1:ボタンの操作がしやすい
1つ目のメリットは「ボタンの操作がしやすい」ことです。
OpenMoveは装着後であってもボタンの操作がしやすい設計になっています。
また、+、-ボタンを押した際に、”ピッ”という音が鳴るので、音量調整も感覚的で分かりやすいと感じました。



音量調整がわかりやすいので、サイクリング中は特に助かりますね。
メリット2:充電方式がUSB Type-C
2つ目のメリットは「充電方式がUSB Type-C」であることです。
多くの骨伝導イヤホンは、メーカー独自の充電方式(マグネット式)が主流なのですが、OpenMoveはUSB Type-Cのケーブルで充電することができます。
充電自体はマグネット式の方が圧倒的に楽ではありますが、外出中の充電を考慮した場合に、携帯するケーブルを減らせるのは大きなメリットだと感じました。



ケーブルが破損したとしても、USB Type-Cケーブルなら代替品を探すのも楽ですよね。
メリット3:マルチペアリングに対応
3つ目のメリットは「マルチペアリングに対応」していることです。
PC、スマホとペアリングをすることで、音楽の出力先を簡単に切り替えることができます。
PC、スマホ両方の音楽を同時に再生することはできません。



サイクリングだけでなく、仕事にも利用できるのは嬉しいですよね。
デメリット1:やや締め付け感が強い
デメリットの1つ目は「やや締め付け感が強い」ことです。
OpenMoveは高いフィット感が特徴となるため、ランニングやサイクリングなどの運動時においてもずれたりする心配はありません。
ですがその反面、やや締め付けが強いと感じることもありました。
そのため、頭のサイズにも左右されますが、長時間利用しているとこめかみ部分が痛くなる可能性もあります。



僕は徐々に慣れてきましたが、使いはじめの頃はこめかみが痛くなることもありました…
デメリット2:価格が高い
2つ目のデメリットは「価格が高い」ことです。
性能・品質共に満足度が高いOpenMoveではありますが、定価11,880円は正直高いと言わざるを得ません。(2022年9月時点)
ですが、Amazonのタイムセールで頻繁に安くなることがありますので、8,000円前後の価格帯であれば購入を検討するべきだと思います。



品質は高いですが、セールタイミングじゃないと正直手が出せないと感じる価格設定です…
利用シーンにおけるOpenMoveの干渉状況


OpenMoveは耳に被せるように装着するため、装着する順番によっては着脱がやや面倒です。
そのため、マスクや眼鏡をした状態で骨伝導イヤホンを装着することがおすすめです。



着脱の機会が多い骨伝導イヤホンを最後に着用する感じです。
以降の項目で骨伝導イヤホン着用時の様子を確認していきます。
OpenMove+マスク
「マスク」→「OpenMove」の順番に着用した際の画像です。


マスクの紐の太さによっては少し干渉する可能性がありますが、個人的にはそこまで気になりませんでした。
OpenMove+メガネ・サングラス
「眼鏡・サングラス」→「OpenMove」の順番に着用した際の画像です。
眼鏡着用時


サングラス着用時


OpenMoveの耳掛け部分は少し浮いたような設計となっているため、眼鏡・サングラス共にテンプル部分への干渉はありませんでした。
ただ、極太のテンプルの場合は干渉してしまう可能性もあります。



眼鏡やサングラスをしていても違和感なく装着できました。


OpenMove+ヘルメット
「OpenMove」→「ヘルメット」の順番に着用した際の画像です


OpenMoveは後頭部にワイヤー部分が存在しますが、角度を付けることで干渉せずに装着することができました。
ただ、顎ひもの部分がドライバー部分に当たってしまうので、顎ひもを調整する必要があると感じました。



顎ひもにゆとりがない場合、ドライバー部分への干渉が気になるかもしれません…
サイクリングシーンでの場合
「サングラス」→「OpenMove」→「ヘルメット」の順番に着用した際の画像です。


ヘルメットの顎ひも部分だけ干渉してしまいますが、サイクリングシーンでの利用時も違和感なく装着できるようになっています。


サイクルキャップを利用する場合も、特に干渉することなく装着できました。



正直違和感はありますが、コンビニの滞在時間は僅かなのでこのようにしています。
【まとめ】OpenMoveでもっとサイクリングを楽しもう!


今回はshokzのエントリーモデルとなる骨伝導イヤホン「OpenMove」についてサイクリスト目線で解説しました。
ヘルメットの顎ひも部分とはやや干渉があるものの、眼鏡・サングラスをしていても問題なく利用できます。
エントリーモデルとしてはやや高額な部類ではありますが、その分品質は高いですし、2年間の保証期間も大きな魅力です。
はじめての骨伝導イヤホンに「OpenMove」は最適だと思いますので、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。





IP55の防水性能がありますが、汗濡れが気になる方はヘッドバンドを併用することもおすすめです。


以下の記事でロードバイクにおすすめの骨伝導イヤホンをまとめていますので、参考にしてみてください。


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