ロードバイクのホイール交換って初心者にもできるの?
交換できるなら必要な工具とか手順が知りたい
専用工具の準備は必要ではありますが、初心者でもロードバイクのホイールは簡単に交換することができます。
ちなみに僕の実体験として、鉄下駄からZONDAへホイール交換を行った時に掛かった時間は2時間半くらいでした。
2時間半の中にはスプロケットの掃除やタイヤ交換の時間が含まれています。
この記事では僕がはじめてロードバイクのホイールを交換した時の内容を元に、ホイールの交換手順をまとめました。
自分でホイール交換をやってみたい!と考えている方は記事の内容を参考にしてみてください。
なお、注意点としては以下の構成でのホイール交換の手順となっています。
- コンポーネント:105(11速)
- ブレーキタイプ:リムブレーキ
ロードバイクのホイール交換に必要な工具+α
ホイール交換に必要な工具と以下の2つです。
- フリーホイールリムーバー
- フリーホイールチューナー
ホイール交換のためだけに工具を準備しないといけないのか…
確かに用途が限られてしまうので、今後自分でカスタマイズをするのであれば工具セットでもいいかもしれません。
スプロケットの取り付け、取り外しに使用する工具。
ホイール交換には必須となるので、事前に準備が必要です。
ホイール交換はしないけど、スプロケットの洗浄をしたいと考えている人にもオススメです。
それと必須ではありませんが、「シマノ プレミアムグリス」もあわせて準備をしました。
グリスは「クイックリリースシャフト」、「フリーハブ」に塗るために準備しました。
しかしグリスを塗ったからといって回転性能が良くなるというわけではなく、あくまで錆止めの用途となります。
なお、粘度が高いのでワイヤー部分には使用できませんが、ペダルのボルトネジ部分にも使用することができますよ!
日常的にグリスを使わないのであれば、容量は50gで十分です。(使い切れるか微妙なくらい…)
それでは続いて実際にホイールの流れを確認しましょう。
ロードバイクのホイール交換の流れ
ロードバイクのホイール交換の流れは以下の通りです。
ちなみにスプロケットは完成車のホイールに付属していたものを再利用することにしました。
では実際にホイール交換の方法を確認しましょう。
完成車のホイールを外す
まずは完成車のホイールを外します。
ホイールを外すためにクイックリリースを緩めます。
タイヤのサイズにもよりますが、ホイールを外す時にブレーキパッドに引っかかる可能性があるので、クイックレリーズレバーは事前に持ち上げておきましょう。
ここまででフロントホイールは簡単に外すことができるのですが、問題はリアホイールです。
チェーンとスプロケットが接しているため、外すのが少し面倒ですが、以下の手順でホイールを取り外すことができます。
- フロントのギアを「一番軽い状態」にする
- リアのギアを「一番重い状態」にする
- ロードバイクを持ち上げる
- リアディレイラーを後方に引きながらホイールを外す
チェーンが前後の一番小さいギアに掛かっていることを確認してから取り外すようにしましょう。
ホイールの着脱方法は「バイクプラス様」の動画がとても参考になりましたので、確認してみてください。
フロントホイールの着脱方法
リアホイールの着脱方法
ホイールに装着されているスプロケットを外す
続いて取り外したホイールに装着されている「スプロケット」を外します。
ここでようやくフリーホイールリムーバーとフリーホイールチューナーの出番です。
画像のようにセットをして外しましょう。
まずは「フリーホイールチューナー」をセットします。
チェーンが長いので、スプロケットの3段目くらいにセットすることがオススメです。
続いて「フリーホイールリムーバー」をセットします。
リムーバーの溝とスプロケットの溝がしっかりフィットするようにセットをします。
「ホイールチューナー」と「ホイールリムーバー」をセットすることができましたので、実際にスプロケットを外していきます。
チェーンが付属しているホイールチューナーを固定したまま、ホイールリムーバーを下方向(半時計回り)に回転させます。
結構力が必要なので、後ろに回り込んで外すことがオススメです。
スプロケットを洗浄する
スプロケットを取り外す前から気がついていましたが、想定以上に汚れています…
せっかくの機会なので普段洗浄することがないスプロケットを洗浄をしようと思います。
スプロケットの洗浄はチェーンの洗浄で使っているWAKOS(ワコーズ)の「チェーンクリーナ」と「フォーミングマルチクリーナー」を使いました。
チェーンと同じ要領でスプロケットを洗浄します。
洗浄方法は割愛しますが、「チェーンクリーナー」→「フォーミングマルチクリーナー」の順で洗浄しました。
光の加減もありますが、かなり綺麗になりました!
今まで掃除をサボってしまってごめんよ…
スプロケットを新しいホイールに装着する
続いてスプロケットをホイールに装着するのですが、せっかくなのでハブをグリスアップをしようと思います。
それとグリスは「シマノのプレミアムグリス 」を使用しています。
匂いはややありますが、そこまで気にならないので、屋内で使っても特に問題はないかと思います。
グリスアップが終わったので、スプロケットを取り付けていきたいと思います。
円滑に取り付けるためにも「ハブの大きさとスプロケットの形状」を事前に確認してからの取り付けがオススメです。
フリーハブの形状を確認してみると、少しだけ隙間の広い箇所が存在するので、スプロケットを装着する際の目安にします。
取り付ける際は「スプロケット」→「スペーサー」の順で取り付けを行います。
あれ?スプロケットを掃除したせいで向きが分からなくなったぞ…
スプロケットやスペーサーは数字が記載されている方が外側になるようにセットすれば大丈夫です!
数字が記載されている方が外側になるように取り付けていきます。
もし、スプロケットがTIAGRA(ティアグラ)やSORA(ソラ)など11速以下の場合は、付属のアダプターを利用することで調整する必要があります。
今回は105(11速)のスプロケットを使っているので、付属のパーツは利用はしていません。
またこのタイミングでタイヤも装着しておきましょう。
今回は乗り心地が良いと評判の「Vittoria(ヴィットリア)RUBINO PRO SPEED」を選びました。
それとタイヤの取り付け方法は「Cycle Sports様」の動画がとても参考になりましたので、ぜひご確認ください。
タイヤとチューブの交換方法
タイヤの取り付けが完了したら、ホイールを車体に取り付けるのですが、事前に付属のクイックリリースをホイールに装着する必要があります。
クイックリリースはフロント用とリア用で長さが異なるので、間違えないようにしましょう。
ホイールを取り付ける
フロントホイールは外す時と同じで簡単に装着することができるのですが、相変わらず問題はリアホイールです。
取り付けに不安がある方は、あらためて動画で確認するようにしましょう。
はじめは戸惑いましたが、慣れると意外と簡単に装着することができます!
無事ホイールの取り付けができました。
そして交換の前後の見た目がこちら。
交換前の状態も決して悪いとは思いませんが、なんとなく特徴がない印象です。
しかし、交換後はスポークが減少し、カンパニョーロ特有のG3組みで印象がガラリと変わりました!
僕のロードバイクがこんなにイケメンになるなんて思ってもみなかった…(笑)
【補足】ホイール交換時になる可能性が高い「片効き」とは?
ホイール着脱の際に、ホイールがブレーキと当たってしまうことなどが原因で、「片効き」という状態になることがあります。
- 片効きとは?
- ホイールに片方のブレーキパッドが常に当たっている状態で、ホイールの回転が悪くなります。
「BICYCLE GARAGE様」の動画で調整方法が分かりやすく解説されていましたので、もし「片効き」状態になってしまった場合は参考にしてみてください。
僕は片効きの状態になっていましたので、ブレーキの調整をおこないました。
それでは実際に交換したホイールの性能を(素人なりに)検証してみたいと思います。
激変!ホイール交換後に感じた乗り心地の変化
ホイールを交換して100kmほど試走をしてきましたが、感じた感想は以下の通りです。
- ギアが一枚軽くなった。という例えは本当だった!
- ハブの回転性能が向上しているので、高速域に到達する時間が早い
- ホイールが軽量になったので、ヒルクライムが少し楽になった
抽象的な内容で申し訳ないですが、月に1回乗る程度の鈍感な僕でもしっかりと違いを実感できたので、素直に嬉しかったです!
ホイール交換でそんなに変わるのかね?
きっと毎週のように乗り込んでいる人であれば、確実に違いを実感することができるはずです。
【まとめ】ロードバイクのホイール交換は意外と簡単!
今回はホイールの交換手順を確認しましたが、大まかに流れは掴めましたでしょうか?
2時間半くらい掛かってしまったので、トータルで見ると時間は掛かっていますが、ホイール交換自体は意外と簡単にできました。
それと今回のホイール交換を通じて、以下心境の変化がありました。
ロードバイクに乗ること自体も楽しいけど、自分でカスタマイズができるようになると更に楽しい!
カスタマイズは割と面倒な印象があるけど、そんなもんなの?
手が掛かるほど可愛いっていうアレで、自分の自転車にかなり愛着が湧きます。
その他にも、タイヤとチューブの交換ができるようになったことは大きなプラスになりました。
タイヤの交換は必須ではありませんが、チューブの交換はできるようになっておくとパンクした時も安心です。
ホイール交換は一見難しそうに思えますが、不器用な僕でも問題なくできたので、ぜひこの機会にホイール交換に挑戦してみてください。
あらためてホイール交換の流れと使ったものは以下となります。
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