

ホイールを交換すると巡航速度が上がるって聞くけど実際どうなの?



ZONDAを買いたいけど後悔しないか不安…
鉄下駄からホイールをZONDAに交換したい!
ロードバイクのホイールは決して安くはありません。
しかし、走りや見た目が大きく変化することもあり、初めてのパーツ交換にオススメです。
実際にtom’s cyclingさんが、サイクリスト2600人に実施したランキングでもホイールは堂々の1位でした。
そこであなたも辿り着いた「ZONDA」という選択肢ですが、個人的にかなりオススメの選択だと思っています。
そこで僕自身もホイールを鉄下駄からZONDAに交換した実体験を踏まえ、感じた内容を正直ベースでお伝えしようと思います。
納得したホイール交換が行えるよう、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
鉄下駄ユーザーはZONDAに対する期待値がそもそも高い





ギアが一枚軽くなったように感じるし、
巡航速度の維持も楽になった!



愛車への愛着が強くなった!
せっかく鉄下駄からホイールを交換するなら、交換後の感動をしっかり味わいたい!
まず期待を膨らませているところに水を差すのは気が引けるのですが、ZONDAに対する期待値が高すぎる可能性があります。
確かに「ZONDA」は鉄下駄ホイールと比べると、以下のような特徴があります。
- 500g近くホイールの重量が軽い
- 回転性能の高いハブによって巡航速度の維持がラク
しかし、これらの変化だけでは「普通車がスポーツカーになるような劇的な変化」はありません。



ホイールを交換しただけで「巡航速度が30km/hから35km/hになる」ようなことはありません。
ではZONDAを購入する前にしっかりと現実(デメリット)を確認することにしましょう!
ホイール交換をしても巡航速度は劇的に変化しない


ロードバイクは初心者でも、30km/h近くの巡航速度を維持できることが大きな魅力です。
しかも完成車に付属しているホイールは「鉄下駄」と呼ばれていることもあり、かなり重量が重い。



だとしたら、ホイールを交換することでさらに巡航速度が上がるかも?
このように考えることは自然の流れです。
しかし、先ほどもお伝えした通り、ホイールを交換しただけでは「巡航速度が30kmから35km/hになる」といった劇的な変化はありません。
とはいえ、ホイールが軽量化するので、1~2kmは巡航速度が速くなることは間違いありません。
またロードバイクのレースではアマチュアであったとしても、35km〜40km前後で巡航速度を維持するサイクリストが多く存在します。
しかし彼らは日々トレーニングを行なった結果「35km〜40km前後で巡航速度を維持できる筋力」があるということを認識する必要があります。
そのため残念な事実となりますが、ホイールを交換しただけでは「巡航速度の劇的な変化は無い」ということになります。



実際僕も、ホイール交換や剛性指数の高いビンディングシューズを使えば巡航速度が上がると思っていましたからね…
ある程度脚力がないと違いを実感できない可能性がある





ホイールが軽くなるなら巡航速度が上がるようにしか思えないんだけど?
確かにそう思われる可能性が高いですが、この点はあなたの脚力に大きく左右されてしまいます。
もし鉄下駄ホイールであっても、30km/h程度の巡航速度を維持できる脚力があれば、おそらくホイール交換の違いを実感できるでしょう。
しかし、普段の巡航速度が20km/h程度の場合、明確な違いを感じることは難しいかもしれません。
やはりある程度のロングライドや、高速巡航を維持できるサイクリストでないと、明確な違いを感じにくい可能性があります。
疲労感の軽減のためにホイールを交換しているという認識を持つ


先ほどホイールを交換しただけでは「巡航速度の劇的な変化はない」という事実をお伝えしました。



じゃあ巡航速度があまり変わらないのに、わざわざホイールを交換する理由は?
僕たちはアマチュアのロードバイク乗りです。
プロ選手と同じようにロードバイクを自在に操ることもできませんし、高速40km/h以上の高速巡航を維持することは現時点では困難でしょう。
そこで注目するべき点は、サイクリングにおける疲労の軽減です。
交換における大きな恩恵は脚への疲労軽減といえるでしょう。
というのも500gの重量とはいえ、ロードバイクは長距離を走るので、脚への疲労が気づかぬうちに蓄積しています。
シンプルに考えて、500gの重りを外してロードバイク に乗ることになるので、その分の疲労を軽減することができます。
これらの事実を踏まえてホイール交換によって得られる主なメリットをあらためて考えていきたいと思います。
ホイール交換にZONDAを選ぶメリット


ではホイールをZONDAに交換することのメリットはなんでしょうか?
それは「今後のホイール交換における期待値をある程度正確に認識することができるようになる」といったメリットがあります。
その他にも、
- オールラウンドモデルのため用途が幅広い
- 約500gの軽量化ができる
- ため息が出るほどの美しいデザイン
以降の項目ではそれぞれの内容について確認していきたいと思います。
オールラウンドモデルのため用途が幅広い


ロードバイクのホイールには「オールラウンドモデル」の他に「エアロモデル」、「軽量モデル」のホイールがあるのですが、特化したいと思えるジャンルは決まっていますか?
迷っているならオールラウンドモデルがオススメです。
ロードバイクでヒルクライムやレース、ロングライドなどの経験する中でご自身の好き嫌いが見えてくると思います。
そのため、
- ヒルクライムのタイムを縮めたいのであれば、軽量ホイール。
- 平地での巡航速度アップを考えているのならエアロホイール。
このような具合で目的と手段が紐づくことが一般的です。
しかし、まだ明確に特化していきたい方向性が決まっていない場合は、全体的にバランスよくパフォーマンスを発揮できるオールラウンドタイプのホイールがオススメと言えるでしょう。
約500gの軽量化ができる


鉄下駄からのホイール交換が想定となりますが、約500gの軽量化ができます。



500gってペットボトル1本分だけどそんなに凄いことなの?
500gは決して大きな軽量化とはいえませんが、長距離のサイクリングやロードバイクの重量がダイレクトに関係するヒルクライムにおいて確実に疲労感の違いを実感することができます。
今までの経験から、週末のサイクリング後に疲労が多い人にはオススメと言えるでしょう。



たかが500g。されどロードバイクにとっては偉大な500gです。
ため息が出るほど美しいデザイン


G3スポークの秀逸なデザインにうっとりします。
購入する多くのサイクリストが惚れ込むドレスアップホイールのようなデザインでありながら、高性能が特徴のZONDA。
シンプルなデザインであり、ロードバイクのカラーを邪魔することなく、合わせることができる点も魅力の一つ。



高性能かつ、多くのロードバイクに合わせやすいデザイン性を持つ秀逸なホイールがZONDAということになります。
ZONDA以外のオススメホイール3選


鉄下駄からのホイール交換の最適解はZONDAなのかも…
とはいえ、しっかり比較をして納得した上で購入したいですよね?



なにせコスパがいいかもしれませんが、定価7万円弱のホイールを購入して後悔したくないですからね。
そのため、ZONDAの比較対象となるホイールを3つピックアップしました。
ZONDA以外のオススメホイール3選
ホイール名 | メーカー | タイヤタイプ | 重量 |
---|---|---|---|
Racing3 | FULCRUM(フルクラム) | クリンチャー | 1560g |
キシリウム エリート UST | MAVIC(マヴィック) | チューブレスレディ | 1520g |
SCIROCCO(シロッコ) | CAMPANGNOLO(カンパニョーロ) | クリンチャー | 1775g |
同じ価格帯でもやはり性能差やデザインが異なりますので、納得できるホイールを選んでもらえると嬉しいです。
Racing3|FULCRUM(フルクラム)


ホイール名 | メーカー | タイヤタイプ | 重量 |
---|---|---|---|
Racing3 | FULCRUM(フルクラム) | クリンチャー | 1560g |
キシリウム エリート UST | MAVIC(マヴィック) | チューブレスレディ | 1520g |
SCIROCCO(シロッコ) | CAMPANGNOLO(カンパニョーロ) | クリンチャー | 1775g |
1つの目のオススメホイールは「Racing3|FULCRUM(フルクラム)」です。
フルクラムのシリーズは数字が小さくなるにつれて、グレードが上がっていく特徴があるので、上位のグレードであることがわかります。
そのためレーシングゼロ(通称:レーゼロ)はレーシングシリーズの最上位ということになります。
またRacing3はホイールの剛性が強く、反応が非常に素晴らしいという点も大きな魅力。
高速での巡航速度維持が得意で、レースやトレーニング用途としても利用できる高性能ホイールです。
- 剛性感が強く、レースなどの用途に適している
- 回転性能が高く、高速巡航を維持をすることが得意
- スタイリッシュなデザインで見た目の変化を楽しめる
- 剛性感が強いので、脚への負担が大きい(疲れやすい)
- やや高額と言える価格帯



とにかく平地でスピードを出したいと考えている方や、レース志向の人にはオススメです!
キシリウム エリート UST|MAVIC(マヴィック)


ホイール名 | メーカー | タイヤタイプ | 重量 |
---|---|---|---|
Racing3 | FULCRUM(フルクラム) | クリンチャー | 1560g |
キシリウム エリート UST | MAVIC(マヴィック) | チューブレスレディ | 1520g |
SCIROCCO(シロッコ) | CAMPANGNOLO(カンパニョーロ) | クリンチャー | 1775g |
MAVICの代名詞とも言えるキシリウムシリーズ。
その中でもミドルグレードに位置するホイールが「キシリウム エリート UST」です。
またMAVIC製のホイールは専用のチューブレスタイヤが付属していることもあり、コスパが良い点も魅力。
チューブレスレディを採用していることもあり、クリンチャーのホイールに比べ、路面をグリップするような感覚が特徴的です。
どちらかというと、レースよりはロングライド向きのホイールに該当するので、長い距離を気ままに走りたい。と考えている人にはオススメのホイールです。
またハブの回転性能がよく、4色展開されているので、「性能面の向上」+「見た目の変化」が楽しめるホイールと言えるでしょう。
- かなり軽量(1520g)
- ロングライドライドに適している
- 軽微なパンクであれば、勝手に穴がふさがる(※シーラント液)
- 専用のチューブレスタイヤ(15,000円相当)が付属していてコスパが良い
- ZONDA同様、愛用者が多く、他のサイクリストと被る可能性が高い
- チューブレスタイヤの特性上、タイヤの消耗が多い



見た目の変化も含めてしっかりとホイール交換のメリットを感じたい人にオススメです。
SCIROCCO(シロッコ)|CAMPANGNOLO(カンパニョーロ)
ホイール名 | メーカー | タイヤタイプ | 重量 |
---|---|---|---|
Racing3 | FULCRUM(フルクラム) | クリンチャー | 1560g |
キシリウム エリート UST | MAVIC(マヴィック) | チューブレスレディ | 1520g |
SCIROCCO(シロッコ) | CAMPANGNOLO(カンパニョーロ) | クリンチャー | 1775g |
最後にオススメのホイールはZONDAと同じCAMPANGNOLOの「SCIROCCO(シロッコ)」です。
CAMPANGNOLO=「ZONDA」の印象が強いですが、実はシロッコも有名なホイールの一つ。
しかし、これまでのホイールの中では一番重量があります。
さらにグレードも一番下ではありますが、リムハイトが35mmとやや高い特徴があるため、ZONDAよりも高速巡航の維持に適したホイールになっています。
ZONDAと同じG3スポークの「デザイン性」と「剛性感」を兼ね備えた準エアロタイプのホイールに仕上がっています。
- ZONDAよりも安価に購入可能
- 準エアロタイプとなり、巡航速度の維持が得意
- ロングライドに適している
- ZONDA同様に美しいデザイン
- 信号が多い(STOP&GOが多い)街乗りにはやや不向き
- 漕ぎ出しがやや重い



平地巡航がメインで、高めのリムハイトに憧れがある人にオススメです。
コスパよく脚への負担を軽減できるZONDAがやっぱりオススメ!


ホイールを購入することで走りの変化や所有欲を満たすことができます。



所有欲は実際メリットになるのかは不明です…
しかし、ホイールの交換には「タイヤ」も必要です。
ハイエンドなホイールを選べば、ZONDAやピックアップした3つのホイールよりも性能は上がりますが、きっと他にも欲しいものがあるのではないでしょうか?
- 高性能なナビ付きサイクルコンピュータ
- バーテープ
- クランクやサドル
- エアロハンドル などなど…
そのため、まずはコスパ良く走りや見た目を変えて、次のパーツ購入の資金に充てることも一つの選択肢です。
本記事がZONDA購入に悩んでいる人の助けになると嬉しいです。
なお、通販で購入するとホイール価格は安価ですが、メンテナンスに必要な機器も別途必要になりますので、注意してください!
- 鉄下駄ホイールから「ZONDA」に交換しても巡航速度に劇的な変化はない
- ホイール重量が軽量になるので、脚への負担が軽減される
- デザインが美しい
- 結局初めてのホイール交換には「ZONDA」がオススメ



やはりZONDAはコスパも良いので、ロードバイク初心者にオススメですよ!
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