和田峠ってどんなところ?
和田峠のヒルクライムはヤバい!
って聞くけど実際どうなの?
はじめに、ヒルクライムの経験が少ない方に対して「和田峠(わだとうげ)」をオススメすることはできません。
というのも「和田峠」は神奈川県と八王子市の県境にある峠で、東京都内でも屈指の激坂として、坂を愛するヒルクライマー達に認知されています。
また和田峠のヒルクライムルートは2種類存在するのですが、ゲートを過ぎた後のヒルクライム区間は共に9.5%弱の平均勾配となっています。
そのため、登る前から数値上でも激坂であることが容易に想像できますね。
実際に登ってみましたが、ちょっとおかしな設計の峠になっています…
この記事では各ルートを登ってみた僕の感想を踏まえ、実際の和田峠の雰囲気を確認してみたいと思います。
これから和田峠に行ってみたいと思っている方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
和田峠の基本情報
和田峠(わだとうげ)は東京都八王子市から神奈川県相模原市緑区の間にある、山梨県道・神奈川県道・東京都道521号上野原八王子線(陣馬街道)の峠。標高690m。全面舗装である。
Wikipediaより引用
実際に勾配などの数値を見ると一目瞭然なのですが、冒頭でもお伝えした通り、和田峠はヒルクライム初心者向きの峠では決してありません。
さらに言うと、和田峠はヒルクライム上級者にとっても難易度が高い峠であると言えるでしょう。
というのも、和田峠には2種類のヒルクライムルートが存在します。
- 高尾駅(八王子)側からスタートする通称:表側ルート
- 藤野駅(相模原)側からスタートする通称:裏側ルート
一般的に和田峠のヒルクライム=「高尾駅側からスタートする表側ルート」として認識されています。
そして、各ルートの詳細は以下の通り。
項目 | 高尾駅側(表ルート) | 藤野駅側(裏ルート) |
---|---|---|
距離 | 3.6km | 6km |
獲得標高 | 350m | 450m |
最大勾配 | 18.8% | 17.8% |
平均勾配(全体) | 9.5% | 7.2% |
平均勾配(ゲート通過後) | 9.5% | 9.3% |
交通量 | ほぼなし | ほぼなし |
それぞれのルートは平均勾配が7%以上とかなり高めです。
そのため、どちらのルートを選んだとしても、激坂は避けて通れない。
ということになります…
それでは具体的に高尾駅側(表ルート)の情報から確認してみましょう。
高尾駅(八王子側)からスタートする通称:表側ルート
表側のルートは走行距離は短いものの、頂上までの勾配がとにかくキツいです…
また、表側のルートには以下の注意点があります。
- 快晴だとしても路面が濡れていることが多い
- ハイキング中の人も多い
そのため、ヒルクライムの際は十分に注意する必要があります。
事故防止のためにも路面状況の確認や、人とすれ違う際は声かけなどが必要です!
それと裏側のルートでは途中に下る区間もあるのですが、表側のルートには下りの区間がありません。
常に平均勾配10%近くの激坂を登り続ける必要がある…
では実際に表側ルートのスタート地点を確認してみましょう。
和田峠表側ルートのスタート地点
表ルートのスタート地点は「陣馬高原下のバス停」に設定しました。
「陣馬亭」と大きく書かれた看板が目印となっていて、とても分かりやすいです。
また、バス停に到着するまでの「陣馬街道」は車の通りもほぼなく、とても走りやすかったです。
トイレや自販機(30mほど先にある)もあるので、ヒルクライム の前後でちょっとした休憩もできます。
しかし、ここから先は激坂区間となっているので無心で登り続ける必要があります…
路面は完全舗装されているので、道が綺麗で走りやすいです。
しかし事前に分かってはいたものの、登り始めから勾配が10%以上もあるので、序盤から体力がゴリゴリ削られます…
登りはじめから頑張らないと進まないという状況も悲しい…
「前日の天候が悪かった」というわけではないものの、和田峠表側ルートでは路面が濡れている場所が多いです。
また、ハイキングを楽しむ方もいます。
路面の状況、ハイキング中の方への配慮などに注意しましょう。
そして、既に満身創痍ではあるものの、ようやく折り返し地点に差し掛かった模様です。
やっとの思いで辿り着いた折り返し地点ですが、ここから先はさらに勾配が急な区間が連続します。
上からの眺めでも伝わると思いますが、下るのすら恐怖に感じるぞ…
数多くの激坂を登ってきましたが、そろそろ「和田峠表側ルート」も終盤に差し掛かってきました。
しかし、まだまだ激坂があるので、気を強く保つことが必要です…!
最後の最後まで「和田峠表側ルート」は優しくありませんでした…
が!ようやくこの先は待ちに待った頂上です!お疲れさまです!
この先は頂上となっており、裏側のルート共通となるので、以降の項目でまとめています。
和田峠の頂上の雰囲気は下のボタンから移動ができます!
YouTubeに動画がありましたので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
藤野駅(相模原側)からスタートする通称:裏側ルート
藤野駅側からスタートする裏ルートは走行距離が約6kmと長いにも関わらず、平均勾配が7.2%以上もある峠道になっています。
スタート地点から和田峠のゲートまではしばらく住宅街となっており、緩やかな勾配が続きます。
しかし、ゲートが近くなるにつれて勾配が高くなってくるため、後半がツラいパターンのヒルクライムコースと言えるでしょう。
車なしではきっと日常生活ですら困難なはず…
では実際に裏側ルート(藤野駅側)のスタート地点を確認してみましょう。
和田峠裏側ルートのスタート地点
スタート地点は「株式会社トップライフ」に設定しました。
「株式会社トップライフ」は黄色い外観が特徴的でとても分かりやすいですね。
スタート地点は様々なブログの情報を参考にさせて貰いました。
ストラバでの検索では「株式会社トップライフ」で場所が表示されませんでした。
そのため「桐花園キャンプ場」を検索してスタート地点を設定することがオススメです。
では裏側ルートの道中を確認してみましょう。
全区間の平均勾配は7.2%となっているものの、登りはじめは緩やかな区間が続きます。
一部ではありますが、下る区間もありました。
しかし、緩やかなヒルクライムが楽しめるのも残念ながらここまでです。
ここから先はゲートに向かうにつれ、勾配が高くなっていきます。
ゲートが見えました!
が、既に道中で結構体力を削られてしまっています。
1発目の直線が思いのほか長く、もう心が折れ掛かっています…(笑)
ゲート通過後は表側ルートと同じく、完全に舗装されているので走りやすいです。
大きなカーブが見えてきました。
対向車に注意して引き続き登っていきます。
ツラい激坂が続く裏側のルートですが、一瞬だけ下りの区間があります。
またすぐに登りに変わるものの、ヒルクライム中に心休まるタイミングがある点は精神的にはありがたいです。
一瞬ですが精神的にはかなり助かる!
斜度13%の看板が見えてきました。
ここまでくれば頂上が近いものの、以降の勾配はかなり高くなります。
あと1km前後まできているので、ラストスパートです!
緩やかなスタートだった「和田峠裏側ルート」ですが、後半になるにつれて勾配が高く、かなりツラいヒルクライムでした…
しかし表側のルートに比べた時に、以下の点は良かったと感じました。
- 路面が濡れている区間などはなかった
- ハイキング中の人はいなかった
登る距離は長いですが、ヒルクライムに集中できた点は素直に良かった!
こちらもYouTubeに動画がありましたので、ぜひ参考にしてみてください。
頂上の風景
和田峠の頂上には「峠の茶屋」があり、土日に限りますが、軽食を食べることができます。
サイクルラックやベンチが完備されているので、ヒルクライムで酷使した身体を休めることもできます。
疲れているので何を食べても美味しい!
【まとめ】坂マニアを魅了する激坂がそこにあった…
あらためて和田峠はヒルクライム初心者には難しいというのが率直な感想で、まったくオススメはできません。
事実として和田峠には2度と登りたいとは思えません…
しかし裏を返すと「和田峠を登りきった!」という達成感はかなり大きかったです!
単調なヒルクライムに飽きてきたかも…
と感じている上級者や坂マニア予備軍の方はぜひとも和田峠に挑戦してみてください。
そして、あらためて各ルートの詳細は以下の通りです。
項目 | 高尾駅側(表ルート) | 藤野駅側(裏ルート) |
---|---|---|
距離 | 3.6km | 6km |
獲得標高 | 350m | 450m |
最大勾配 | 18.8% | 17.8% |
平均勾配(全体) | 9.5% | 7.2% |
平均勾配(ゲート通過後) | 9.5% | 9.3% |
交通量 | ほぼなし | ほぼなし |
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