サイクリング中にロードバイクのタイヤがパンクしてしまったらどうしよう…
パンクの修理にはCO2ボンベが楽って聞くけど、爆発しそうでちょっと怖い…
サイクリング中のパンク修理は「CO2ボンベ」がおすすめ!
もしかすると、先輩サイクリストに1度は言われたことのあるフレーズではないでしょうか?
そして僕もあらためてお伝えしたいのですが、サイクリング中のパンク修理には「CO2ボンベ」が圧倒的におすすめです。
- タイヤの空気を一瞬で入れることができる時間効率の良さ
- コンパクトで携帯しやすいサイズ感
実際に僕が使ってみて感じた内容を踏まえ、CO2ボンベの使い方を解説したいと思います。
CO2ボンベの使い方をマスターして厄介なパンクトラブルに備えましょう。
【パンク修理の強い味方】CO2ボンベとは?
CO2ボンベとは、金属製の容器に圧縮された炭酸ガスが充填されている小型のボンベです。
CO2インフレーター(以降:インフレーター)と併せて利用することで、タイヤの空気を文字通り「一瞬」で入れることができる画期的な仕組みです。
なお、インフレーターは使い回すことができますが、CO2ボンベは1回限りの使い捨てとなる点に注意が必要です。
インフレーターの価格はピンキリですが、CO2ボンベは1本あたり300円程度で購入することができます。
「CO2」、「炭酸ガス」と聞くとなんとなく怖いですが、普通に携帯する分には爆発することもないのでご安心を!
とにかくコンパクト!携帯に最適なサイズと重量感
CO2ボンベとインフレーターはコンパクトかつ、軽量であることから、サイクリングに携帯する上でも最適です。
インフレーターとCO2ボンベの重量は合計しても「110g未満」ですので、気にならない程度の重量ですし、ツールボトルにも簡単に格納することができます。
画像はTNI製のCO2ボンベとインフレーターですが、どのメーカーの製品もほぼ同じくらいのサイズ感と重量です。
では実際にCO2ボンベの使い方を確認してみましょう。
実は簡単!CO2ボンベの使い方
TNI製のインフレーターとCO2ボンベを使ってタイヤに空気を入れる手順は主に以下の3つです。
特に難しい手順はありませんので、失敗する可能性も少ないです。
それとあらためてですが、空気を入れる時にも爆発することもありませんのでご安心ください。
インフレーターをバルブに装着する
念のため、それぞれの名称を確認しましょう。画面左が「CO2ボンベ」で右が「CO2インフレーター」です。
まずタイヤのバルブにインフレーターのみを装着するのですが、事前にインフレーターのノズルが閉まっていることを確認しておきましょう。
装着する際は、金色の金具部分の回転させてバルブとインフレーターを固定させます。
空気が漏れないように、バルブとインフレーターがしっかり固定されていることを確認しましょう!
続いてCO2ボンベを取り付けてみましょう。
CO2ボンベを取り付ける
インフレーターの装着ができましたら、CO2ボンベを取り付けていきます。
インフレーターに取り付ける際にCO2ボンベに穴が開きますので、少し力を入れる必要があることに注意してください。
また、ここで注意点があるのですが、インフレーターのつまみがOPENにならないように注意しつつCO2ボンベを取り付けてください。
でないと、CO2ボンベに穴が空いた途端、ボンベ内の炭酸ガスが漏れてしまいます。
CO2ボンベを取り付ける時は必ず「インフレーターのノズルがCLOSEの状態になっていること」を確認してください。
炭酸ガスを一気に注入する
インフレーターにCO2ボンベをセットできましたので、最後にCO2ボンベ内部の炭酸ガスを一気に注入します。
といってもやることはシンプルで「インフレーターのノズルをOPENにする」だけです。
またここでも注意点があるのですが、CO2ボンベ内の炭酸ガスを無駄なく使い切るためにも、少しづつノズルをOPENにするのではなく、一気にOPENにするようにしましょう。
空気を入れた後はボンベがキンキンに冷えるので、凍傷に注意してください。
一瞬でタイヤに空気が入りました。感動です。
CO2ボンベ利用時の注意点
画期的なCO2ボンベですが、利用する際はいくつかの注意点があります。
- CO2ボンベは1度限りの使い切り
- ボンベが急激に冷えることによる凍傷に注意が必要
- 炭酸ガスは空気が抜けやすい
それではこれらの内容について確認していきましょう。
CCO2ボンベは1度限りの使い切り
1つ目はCO2ボンベは1回限りの使い切りとなるため、1回のパンクに対し、1本のCO2ボンベが必要です。
CO2ボンベは金属の容器に圧縮された炭酸ガスが充填されています。
そしてこの炭酸ガスが一気にタイヤへ流れ込むことによって、空気が入る仕組みです。
そのため、僕たちでは容器に炭酸ガスを再充填することができませんので、空気入れの成功・失敗を問わず、1度利用したら、再度CO2ボンベの購入が必要となります。
CO2ボンベは1本あたり約300円弱の費用が掛かってしまいますが、時間効率の観点ではコスパがかなり良いです。
ボンベが急激に冷えることによる凍傷に注意が必要
2つ目はタイヤに空気を入れるタイミングでボンベが急激に冷えることため、凍傷に注意が必要となる点です。
ボンベが冷える仕組みは、以下の内容がとても分かりやすかったので、引用させてもらいました。
まず、タイヤにCO2を注入した直後、つまりボンベからCO2が放出された直後に、ボンベ自体が冷えること。
引用元:ケータイWatch様
圧縮CO2が膨張するときに気化熱として周囲から熱を奪うため、ボンベの表面が凍るレベルで冷えます。
ですので、ハダカのボンベを直接握って作業するのは危険。軍手やグローブなどを装着して触れるようにしましょう。
軍手やグローブを使ってとありますが、TNIのCO2ボンベの場合は凍傷防止のラバーカバーが付属しているので、安心して利用することができます。
炭酸ガスは空気が抜けやすい?
最後に炭酸ガスはあくまで応急処置であり、空気が抜けやすいと言われています。
僕はこの辺の知識にあまり詳しくはないので、以下また引用させてもらいました。
Co2がエア抜けが早いというのは、Co2自体がゴムとの親和性が高いために、エア抜けしてしまうというのが正しい解釈のようです。
引用元:ロードバイクが欲しい!初心者向けナビ様
CO2ボンベで空気を入れた場合、帰宅後に炭酸ガスを全て抜き、フロアポンプで空気を入れ直すようにしましょう。
CO2ボンベの捨て方
CO2ボンベを使い切った後は、ガスが完全に抜けていることを確認し、「不燃ごみ」として廃棄する必要があります。
CO2ボンベは1度限りの使い捨てですので、コンビニのごみ箱などに捨てたくなるのが正直な心境ですが、必ず自宅に持ち帰って自治体指定の廃棄方法に従って処分するようにしましょう。
ご自身で責任を持って処分するようにしましょう。
インフレーターの違いとCO2ボンベ
CO2ボンベの規格は1種類ですが、メーカーによってインフレーターの違いがあります。
- 差し込み型(差し込むだけで空気を入れるタイプ)
-
フロアポンプをバルブに装着する感覚で利用できます。
空気圧の調整などはやや難しい反面、直感的な操作性が強みと言えるでしょう。
- ノズル型(ノズルで空気圧を調整しながら空気を入れるタイプ)
-
空気圧を調整しつつ空気を入れれるので、柔軟に空気圧の調整ができます。また、インフレーターを事前にバルブと装着するので失敗しにくいという特徴も。
正式名称ではないと思われますが、僕は空気圧を調整できる「ノズル型」を購入しました。
僕が購入したTNIのCO2ボンベセットは安価であるというメリットはあるものの、デザインはややチープに感じてしまうことも事実。
利用頻度を考慮した結果、最終的には値段の安さで判断しましたが、購入候補として迷ったインフレーター・CO2ボンベを紹介しようと思います。
画像 | |||||
製品名 | CO2 インフレーター ボンベセット | 自転車 CO2 インフレーター | トリガースピードドライブCO2 | ハイブリッド 携帯ポンプ | クイックフィックス オイルスリック |
メーカー | TNI(ティーエヌアイ) | LEZYNE(レザイン) | LEZYNE(レザイン) | LANDCAST | スパカズ |
インフレータータイプ | ノズル型 | ノズル型 | 差し込み型 | 差し込み型 | 差し込み型 |
重量(インフレーター) | 49.1g | 26g | 14g | 83g | 45g |
安全面 (凍傷対策) | ラバーカバー付き | ラバーカバー付き | ラバーカバー付き | ラバーカバー付き | なし |
対応バルブ | 米式・仏式 | 米式・仏式 | 仏式 | 米式・仏式 | 米式・仏式 |
付属CO2ボンベ | 4本 | 1本 | 1本 | なし | なし |
価格帯 | 〜2,000円(税込) | 〜4,000円(税込) | 〜3,000円(税込) | 〜3,000円(税込) | 〜3,000円(税込) |
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それと後々知ったのですが、CO2ボンベは16gが主流ではあるものの、16、20、25gの容量が存在します。
僕が購入した16gの場合は細身のタイヤ(700×23C)約1本分に該当するとのことで、約100psiまで空気が充填されました。
しかし、リムのワイド化が近年の主流となり、タイヤが太くなっている背景があります。
単価は上がりますが、別途ボンベを購入する場合、ロードバイクで定番の700×25Cタイヤ約1本分を適正圧まで入れられる20gのボンベを選択しても良いかもしれません。
CO2 インフレーター ボンベセット|TNI(ティーエヌアイ)
- 製品名/メーカー
-
CO2 インフレーター ボンベセット/TNI(ティーエヌアイ)
- インフレーターの種類/重量
-
ノズル型/49.1g
- 安全性
-
ラバーカバー付き
- 対応バルブ
-
米式・仏式
CO2ボンベが4本付属しているコスパ抜群のTNI(ティーエヌアイ)CO2ボンベセット。
口コミ件数の多さから、利用者が多く、製品の信頼度が高いことが容易に想像できます。
僕自身、実際に利用してみましたが、利用方法もシンプルでわかりやすく、はじめて利用した時も簡単にパンク修理ができました。
- CO2ボンベが4本付属していてコスパ抜群
- 利用者、口コミが多く製品自体の信頼性が高い
- はじめての人でも使いやすい操作方法
- インフレーターがやや重い
- ややチープなデザイン
もしもの場合に備えたいけど、あまり予算を掛けたくない。という人に最適です。
自転車 CO2 インフレーター|LEZYNE(レザイン)
- 製品名/メーカー
-
自転車 CO2 インフレーター|LEZYNE(レザイン)
- インフレーターの種類/重量
-
ノズル型/26g
- 安全性
-
ラバーカバー付き
- 対応バルブ
-
米式・仏式
豊富なカラーバリエーションでスタイリッシュなデザインが際立つ、LEZYNEのCO2インフレーター。
TNI(ティーエヌアイ)と同じ方式でバルブに装着後、ノズルをOPENすることで空気を充填することができます。
- 豊富なカラーバリエーション
- スタイリッシュなデザイン
- 軽量で携帯に最適
- やや高額な価格帯
やや高額ではありますが、デザインが好み!という人にはおすすめです。LEZYNEはやっぱりカッコいい!
トリガースピードドライブCO2|LEZYNE(レザイン)
- 製品名/メーカー
-
自転車 CO2 インフレーター|LEZYNE(レザイン)
- インフレーターの種類/重量
-
差し込み型/16g
- 安全性
-
ラバーカバー付き
- 対応バルブ
-
仏式
LEZYNE(レザイン)のトリガースピードドライブは、今回紹介する中で最軽量のインフレーターです。
CO2ボンベを装着後にバルブに取り付けるだけで空気を充填できることもあり、シンプルな操作性で利用しやすい特徴があります。
- 超軽量のインフレーター
- シンプルな操作性
- 安価な価格帯
- 米式のバルブには非対応
携帯するものはとにかく軽量なものにしたい!という人に最適です。米式未対応なので、クロスバイクには利用できません。
ハイブリッド 携帯ポンプ|LANDCAST(ランドキャスト)
- 製品名/メーカー
-
ハイブリッド 携帯ポンプ|LANDCAST(ランドキャスト)
- インフレーターの種類/重量
-
差し込み型/83g
- 安全性
-
ラバーカバー付き
- 対応バルブ
-
米式・仏式
LANDCASTの携帯ポンプはハンドポンプとCO2ボンベに対応するハイブリッドタイプです。
ハイブリッド方式であるため、サイクリング中にCO2ボンベを使い切ってしまったとしてもハンドポンプでタイヤの空気を入れることができるので安心感があります。
しかし、公式にも記載がある通り、以下のような注意点があるので、納得した上での購入が不可欠です。
- 使用方法にクセがある
- 300回のポンピングで入る空気圧の目安は40psi
- ハンドポンピング・CO2ボンベに対応したハイブリッド方式
- 一体型なので携帯時に省スペース
- 軽い力でハンドポンピングができる
- 使用方法にクセがある
- メインのCO2ボンベが使いにくい
- ハンドポンプはあまくで補助としての位置付け
携帯するものを減らしたいけど、CO2ボンベだけでは不安かも。と感じてしまう人におすすめです。
クイックフィックス オイルスリック|スパカズ
- 製品名/メーカー
-
クイックフィックス オイルスリック/スパカズ
- インフレーターの種類/重量
-
差し込み型/45g
- 安全性
-
ラバーカバーの付属品はなし
- 対応バルブ
-
米式・仏式
オイルスリックカラーが際立つなスパカズのインフレーター。
CO2ボンベやラバーカバーの付属はありませんが、高いデザイン製とシンプルな使いやすさが大きな魅力です。
- デザインがオシャレでカッコいい
- オシャレなデザインでカッコいい
- カッコいいデザインでオシャレ
- ラバーカバーの付属はない
- CO2ボンベは別途購入が必要
他の製品と比べて正直大きな強みはありませんが、スパカズのオイルスリック柄で統一したい!と考えている方におすすめです。
【まとめ】CO2ボンベはパンク修理の強い味方!
あらためてCO2ボンベはサイクリング中のパンク修理に最適であり、非常におすすめです。
インフレーターとポンプ形式に対応したハイブリッド型のポンプであれば、CO2ボンベが無くなったとしても空気を入れることができるので、安心感があります。
しかしながら、ハイブリッド型のポンプは器用貧乏でもあるため、携帯するものは増えてしまいますが、CO2インフレーターとCO2ボンベ、ハンドポンプをそれぞれを用意することが最適とも感じました。
必要ではあるものの、トラブルに対する備えとなりますので、ご自身の予算感とロードバイクライフに適した製品を選んでもらえたと思います。
最後に今回紹介したのCO2ボンベとインフレーターは以下となります。
画像 | |||||
製品名 | CO2 インフレーター ボンベセット | 自転車 CO2 インフレーター | トリガースピードドライブCO2 | ハイブリッド 携帯ポンプ | クイックフィックス オイルスリック |
メーカー | TNI(ティーエヌアイ) | LEZYNE(レザイン) | LEZYNE(レザイン) | LANDCAST | スパカズ |
インフレータータイプ | ノズル型 | ノズル型 | 差し込み型 | 差し込み型 | 差し込み型 |
重量(インフレーター) | 49.1g | 26g | 14g | 83g | 45g |
安全面 (凍傷対策) | ラバーカバー付き | ラバーカバー付き | ラバーカバー付き | ラバーカバー付き | なし |
対応バルブ | 米式・仏式 | 米式・仏式 | 仏式 | 米式・仏式 | 米式・仏式 |
付属CO2ボンベ | 4本 | 1本 | 1本 | なし | なし |
価格帯 | 〜2,000円(税込) | 〜4,000円(税込) | 〜3,000円(税込) | 〜3,000円(税込) | 〜3,000円(税込) |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
パンクを恐れず、良いロードバイクライフを!
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